中目黒駅から徒歩15分ほどの場所にある「中華そば むら田」。山手通り沿い目黒警察署前の隣という不便なロケーションながら、ランチタイムは行列を作る地元の人気店です。
店内はカウンター席が8席ほどでしょうか。店内にもいくらか待ち席があり、最初の食券を買って待っていると案内があり、セルフでお水を持って席に着くという運用です。
ちなみに当店はもともと「らーめん蓮」という屋号で豚骨ラーメンを提供していたのですが試験的にベーシックな中華そばも出しており、ついには「中華そば むら田」として2013年にリブランドしたという経緯があります。
なのですが、私は結局ベーシックな中華そばでなく「太麺濃厚味噌G」を注文しました。だってツイッターで連日売り切れ告知があって気になるんだもん。価格は950円で、味玉トッピングが追加100円です。背脂たっぷりのスープにモヤシとキャベツがのっておりニンニクもたっぷり。ややもすると二郎風なのですが、スープのコクというか深みというか、とにかく奥行きのある重層的な味わいでとても美味しい。企画モノのメニューなのにこんなに旨いのかと感心しました。
麺は福島の「羽田製麺」謹製で、東日本大震災の支援の一環として取り扱いを始めたそうですが、むっちりもっちり歯ごたえがあって純粋に美味しい。ちなみに太麺はこの「太麺濃厚味噌G」と「つけめん」にのみ用いられているようです。美味しかった。ある意味邪道なメニューから入ってしまいましたがセンスを感じさせる味わいであり、これは定番の「中華そば」も食べねばならないと決心。でも、またまた試験的に「むら担」として担々麺を出す日もあるようでそちらも気になる。何度も通って色々と試したくなるお店です。
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市や区など狭い範囲で深い情報を紹介する街ラブ本シリーズ。2015年の『目黒本』発売から約4年の年月を経て、最新版が登場!本誌は目黒に住んでいる人や働いている人に向けて、DEEPな目線で街を紹介するガイドブックです。