赤坂駅から歩いて5分ほどの場所にある「aniko (アニコ)」。真っ白で四角い外観に、ちょっと地下に降りていく独特のアプローチ。日本では珍しくマルケ州の料理を専門にお出しするイタリア料理店です。食べログでは百名店に選出。ミシュランやゴエミヨにも掲載されています。
店内は木の温かみが感じる内装で、なんとも家庭的な雰囲気です。ゲストも気取らないカップルや会社の仲良しグループが多く居心地良し。井関誠シェフはピエモンテにトスカーナ、マルケと10年もの期間をイタリアで過ごし、ミシュラン星付きレストランのシェフも務めたことがあるそうです。
インサラータディマーレ。いわゆる海鮮サラダであり、エビ・イカ・ホタテなどがトッピングされています。エビの旨味が強くジューシー。
トリッパのオーブン焼。このトリッパは美味しいですねえ。表面はバリっと香ばしく食欲をそそる風味であり、胃袋のグニグニとした食感の余韻をトマトのキレイな酸味がさらっていきます。思いのほかコッテリとした調味でもあり、この日1, 2を争う美味しさの料理でした。
これはマルケのピッツァ的な料理なのかな。マッシュルームの濃厚な土っぽい香りにトリュフでトドメを刺します。天然のソースである玉子ともよく合い、議論の余地無く美味しいひと品です。
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イタリア料理屋ではあっと驚く独創的な料理に出遭うことは少ないですが、安定して美味しくそんなに高くないことが多いのが嬉しい。
ワインはイタリア、それもマルケ州のものが多く、彼の地のワインをこれだけ取り揃える飲食店は珍しい。ボトルは4千円台~と気軽な価格設定で、じゃんじゃん飲めてしまいます。
お口取り。当店の店名はマルケの方言で「たくさんのものを少しずつ」という意味だそうなのでアラカルトで注文。
ワインのお供にオリーブの肉詰めのフリットとクレマフリッタ。日本人にとってピーマンの肉詰めは親しみ易い料理ですが、オリーブに詰めるのも乙な味。凝縮感のあるひと口で味覚の小宇宙を感じます。クレマフリッタは程よく甘く、コーンポタージュスープを揚げたかのような味わいです。
マルケの田舎風パテ。パテドカンパーニュは私の大好物なのですが、イタリア料理店で見かけることは不思議と少ない。ふんわりとした口当たりで、何とも優しい味覚です。インサラータディマーレ。いわゆる海鮮サラダであり、エビ・イカ・ホタテなどがトッピングされています。エビの旨味が強くジューシー。
トリッパのオーブン焼。このトリッパは美味しいですねえ。表面はバリっと香ばしく食欲をそそる風味であり、胃袋のグニグニとした食感の余韻をトマトのキレイな酸味がさらっていきます。思いのほかコッテリとした調味でもあり、この日1, 2を争う美味しさの料理でした。
これはマルケのピッツァ的な料理なのかな。マッシュルームの濃厚な土っぽい香りにトリュフでトドメを刺します。天然のソースである玉子ともよく合い、議論の余地無く美味しいひと品です。
スペシャリテのラザニア。このラザニアも美味しいですねえ。ミートソース(?)に色んなお肉が組み込まれており、重層的で厚みのある味覚。モツも用いられているのか強いコクも感じます。カリっとした焼き目にチーズの旨味なども含め、わが心のラザニア1位に認定です。
もう少し食べれそうだったの「生うにのスパゲティマンチーニ」も注文。太目の麺からはコシが感じられ、何とも日本人好みしそうな食感です。生うにのエレガントな塩気にトマトの健やかな甘味が良く合い、シンプルながら絶品と評して良いひと皿でした。
以上を食べ、しっかり飲んでお会計はひとりあたり1万円強。このクオリティの食事を愉しんでこの支払金額はリーズナブル。ワインの幅が広くカジュアルなものまで充実しているのが普段使いに素晴らしいですね。ちなみにシェフはトスカーナの店で来る日も来る日も肉を焼いていたそうなので、次回は肉料理を中心に愉しんでみたいと思います。
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イタリア料理屋ではあっと驚く独創的な料理に出遭うことは少ないですが、安定して美味しくそんなに高くないことが多いのが嬉しい。
- ウシマル(Ushimaru)/山武市(千葉) ←ちょっとした海外旅行に来たような満足感。
- ヴィラ・アイーダ(Villa AiDA)/岩出(和歌山) ←我が心のイタリアン第1位。
- プリズマ(PRISMA)/表参道 ←高価格帯のイタリア料理という意味では東京で一番好きなお店かもしれない。
- Il Lato(イル ラート)/新宿三丁目 ←お魚料理のひとつの究極系。
- ヴィンチェロ(Vincero)/新宿御苑 ←どのような大食漢が訪れたとしても満足すること間違いなし。
- リストランテ ラ・バリック トウキョウ(La Barrique Tokyo)/江戸川橋 ←無冠の帝王。
- TACUBO(タクボ)/代官山 ←ポイントは二番手の存在。
- アロマフレスカ(Ristorante Aroma-fresca)/銀座 ←好き嫌いを超えた魅力。普遍性。
- ザ・ひらまつ ホテルズ&リゾーツ 仙石原/箱根 ←最高の家畜体験。
- クッチーナ(CUCINA)/大垣(岐阜) ←何でもアリの旨いもの屋。
- ひまわり食堂/富山市 ←こねくり回すことなく、いま何を食べているのかハッキリとわかる味と量。
- プリンチピオ/麻布十番 ←こんなに有意義な6,800円があるか?
日本のイタリア料理の歴史から現代イタリアンの魅力まで余すこと無く紹介されており、情報量が異常なほど多く、馬鹿ではちょっと読み切れないほどの魅力に溢れた1冊です。外食好きの方は絶対買っておきましょう。