沖縄きっての歓楽街「松山」のはずれにあるフランス料理店「サクモト(Vin & Cuisine Sakumoto)」。メディアに拠っては単に「sakumoto」と表記されてあったり「Chef’s Table SAKUMOTO」と記載されてあったりと、正式名称は定かではありません。
店内は4-5席のカウンターのみで完全予約制。佐久本シェフはこの地で30年近くフランス料理店を営業されており、飲食業界にも顔が広い。ゲストは古くからの常連が中心で、料理とワインはもちろんのこと、シェフのトークも楽しみのうちのひとつなのかもしれません。我々は泡をボトルで注文。今の時代、シャンパーニュが1本7千円で飲めるフランス料理店は大変希少と言えるでしょう。
アミューズはカリフラワーのムースにフランス産のキャビア。目を疑うようなキャビア量であり、東京のちょづいたフレンチであればこのひと皿で1-2万円の追加料金を請求されるでしょう。キャビアに目がいきがちですが、カリフラワー部分も土台のしっかりとした味わいであり、「北島亭」的な説得力を感じます。
オマールとそのビスク。身はひとり一尾分との大盤振る舞いであり、ステーキハウスのサーフ&ターフ級の食べ応えを感じます。ビスクも文句なしに美味しく、海老だけでなく貝類やイカなどの旨味も詰まっているそう。「もうちょっと召し上がります?」との注ぎ足しとか最高か。
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アミューズはカリフラワーのムースにフランス産のキャビア。目を疑うようなキャビア量であり、東京のちょづいたフレンチであればこのひと皿で1-2万円の追加料金を請求されるでしょう。キャビアに目がいきがちですが、カリフラワー部分も土台のしっかりとした味わいであり、「北島亭」的な説得力を感じます。
オマールとそのビスク。身はひとり一尾分との大盤振る舞いであり、ステーキハウスのサーフ&ターフ級の食べ応えを感じます。ビスクも文句なしに美味しく、海老だけでなく貝類やイカなどの旨味も詰まっているそう。「もうちょっと召し上がります?」との注ぎ足しとか最高か。
お魚料理は沖縄きっての高級魚アカジン。いわゆるクエの一種であり、そのムチっとした歯ざわりは記憶に残る美味しさです。ホワイトアスパラはロワールのもので、ドンドンドンと気前よく3本盛り。濃厚なソースと共にこれぞフランス料理という納得感。
メインはマガモ。シェフの古くからの知り合いが網で獲るブツであり、野性味が溢れながらも何とも言えない気品を感じる味覚です。量はたっぷりソースもたっぷりで、ああ、やっぱりフランス料理って美味しいなあと再認識させてくれるひと皿です。
これだけ質実剛健なフランス料理を出すのだからデザートは大変なことになると身構えていたのですが、甘味は一切用意しないという面白いスタイル。ハシゴを外された感はありますが、この店にはこの店なりの考え方があるのでしょう。
以上を食べて、ふたりで1本飲んでお会計はひとりあたり1.7万円ほど。これだけの上質な食材を山ほど食べてこの支払金額は尊い。シェフの軽快なトークに耳を傾けながらたっぷり食べるという、どこか関西の割烹料理店を思わせるフランス料理店。ワイン好きの健啖家と共にどうぞ。
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