真鯛ラーメン MACHIKADO(まちかど)/恵比寿

「元イタリアンシェフが作る新感覚ラーメン」という触れ込みの「真鯛ラーメン MACHIKADO(まちかど)」。もともとは恵比寿駅を出て渋谷方面の雑居ビルで営業していましたが、2023年春に同じ恵比寿の東口サイドに移転。ラーメン屋らしからぬカフェっぽい印象のエクステリアです。
内装もラーメン屋っぽくなく、カウンター形式の小洒落たバルのようです。食事はラーメンだけでなく酒のツマミのようなものも用意されており、夜に飲みに来るのも面白いかもしれません。

荒木宇文シェフはイタリアでの修行経験があり、帰国後はイタリアンレストランの厨房を預かりました。その際に人気のあった魚介のパスタを進化させ、ラーメン専門店としてリスタートしたそうです。
「真鯛ラーメンスペシャル」を注文。1,550円です。たっぷりの真鯛切り身にスナップえんどう、キュウリにトマトと色鮮やか。言われなければラーメンではなくスープパスタと答えそうです。スープは思いのほかトロみがありクリーミー。一般に鯛を用いたスープとは綺麗に澄んだものを想像するものですが、当店のそれは実にコッテリとした味覚であり力強い。
真鯛は宇和島産のものであり、厚切りにムッチリとした食感。いわゆる宇和島鯛めしなどに用いられそうな迫力のある個体であり、これだけの量と質の真鯛を用いて1,550円というのはお値打ちに感じました。
麺は蒲田の菅野製麺所謹製。セモリナ粉を配合しているそうで、中華麺というよりもリングイネと呼んだ方がしっくりくる味わいです。
他方、トッピングの海老ワンタンはパっとしませんね。勝手にプリプリの食感を期待していたのですが、すり身でハンペンのような口当たりであり、ちょっと思ってたのと違いました。つい先日、台湾の「海天香餃(hai tian siang jiao)」で海老ワンタンを山と食べて来たばかりなので、余計に比べてしまいます。
サイドメニューの「真鯛バッテラ」は500円。ラーメンのサイドメニューと考えれば高価に感じますが、鯛の分厚さとクオリティを考えれば悪くない価格設定です。ラーメンと異なり酢の酸味がキリっときいており、心地よい味変です。
味変と言えば、卓上にオリーブが置かれていました。ほどよく辛味が活きており、濃厚なラーメンにアクセントをつけるにちょうど良い。
美味しかった。支払総額は2,050円と、ラーメンランチと捉えれば高く見えますが、上質な鯛とそのスープ、そしてそのパスタを愉しんだと考えれば妥当な価格設定でしょう。とにかくスープと切り身が旨いので、そのあたりが増しになるような注文が良いでしょう。次回、私はもう一歩踏み込んで、「真鯛とオマール海老ラーメン」を試してみたいと思います。価格は3,600円だ!

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