「元祖寿司(がんそずし)」というチェーン店であり、成田空港にも店舗があるようです。かなり小さなお店でありベルトコンベアも6畳1間をぐるりと一周といった程度のサイズ感であり、従業員の目がどこまでも届くのでペロリストたちからの被害にも遭うことはないでしょう。
大手のように100円均一スタイルではなくお皿によって値付けはバラバラのスタイルです。最安値は143円で最高値は660円と幅は広いのですが、このイワシなどは空港で食べて143円ということを考えると悪くない支払金額です。
お味噌汁は176円ですがアサリがゴロゴロと詰め込まれており、ややもすると自炊よりも安いかもしれません。味噌の円やかな塩味が味蕾に心地よい。茶碗蒸しも176円。具材たっぷりで中々に美味しい。手間を考えると悪くない選択肢です。
ただ、皿の値段が上がるにつれて費用対効果は悪くなっていきますね。例えばこの上生エビなどは275円であり、もちろん不味くはないのですがこれなら吉野家やマックのほうが完成度は高いでしょう。
また、シャリには勢いがなくボンヤリとした調味であり、どっちつかずの味わいに感じました。個人的には赤酢バリバリの派手派手なシャリを好むのですが、まあ、回転寿司ではそのような攻めた試みはできないものかもしれません。
思い切って魔改造された鮨に振り切ってしまうのも一案かもしれません。例えばこのサーモンはお好み焼きもかくやというマヨネーズ量であり、味の是非を判断する以前にマヨネーズの油脂で口腔内がコーティングされ、ぷっくリップです。
以上、軽く食べてお会計は1,500円前後。何でも割高な空港で寿司を食べてこの支払金額であれば悪くないチョイスでしょう。狭いお店で椅子もハイチェアのようなものなので子連れには厳しいのでご注意を。立ち食いソバ屋のような感覚でどうぞ。「当店では高級ガリを使用しています」という注意書きが目に眩しい。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。