ザ・テラスクラブ アット ブセナ(The Terrace Club at Busena)/名護市喜瀬(沖縄)

子連れNGの大人のリゾート「 ザ・テラスクラブ アット ブセナ(The Terrace Club at Busena)」。みんな大好き「ザ・ブセナテラス」の敷地内の目立たないところにあり、「スモール・ラグジュアリー・ホテルズ・オブ・ザ・ワールド(Small Luxury Hotels of the World、SLH)」にも加盟する高級リゾートです。
ため息が出るほど美しいレセプション。こればっかりは何度訪れても(良い意味で)慣れませんね。開業から10年が経つというのに古臭さは全く感じさせません。「ザ・ブセナテラス」はもちろんのこと、系列「ジ・ウザテラス」「ジ・アッタテラス」「ザ・ナハテラス」ともインテリアコードを引き継いでいるのもすごくいい。
お部屋は「クラブデラックス」にご案内頂けました。54平米で、2人で滞在するには充分すぎる広さです。設備についてはテレビが新しくなった点を除いて昨年と完全に一致だったので、細々として説明は過去記事をどうぞ
タラソプールは相変わらず楽しいですね。ブセナ岬で汲み上げられた海水を温めたタラソテラピー向けの屋外プールであり、多様なジェット刺激を楽しみつつ水中歩行に励みます(写真は公式ウェブサイトより)。
スマホを含め電子機器の持ち込みは一切禁止されており、また女子はラッシュガード着用と硬派な施設なので、インスタ女子に花柄の水着と豊胸を披露する機会はありません。化粧も認められないので皆すっぴん。結果としてアクティブな高齢者か生活に余裕のあるパワーカップルが集まることとなり、客層は非常に安定しています。
フィットネスセンターはいくらかマシンの入れ替えと追加があったのですが、いわゆるガチガチにトレーニングするには向いていません。同じ時間を費やすのであればタラソプールがおすすめです。
なお、「ライブラリーラウンジ&バー」ではお茶とお茶菓子が用意されており、17-19時はアペリティフも用意されています。いわゆるクラブラウンジを全宿泊者が利用できるといった寸法です。
アペリティフタイムにつき、泡がシャンパーニュなのは嬉しいですが、ツマミはあくまで食前酒のお供といった程度であり、食事の代用とするには物足りません。きちんとした食事はブセナリゾート内のレストランを利用すると良いでしょう。もちろんテラスホテルズ系のホテルは料理のレベルが低いので、思い切って食事抜きという選択もアリかもしれません。
ちなみに当館宿泊者はブセナテラスの施設を殆ど自由に利用することができ、本気で泳ぎたい場合はブセナテラスのプールを利用すると良いでしょう。なお、ブセナテラス宿泊者は ザ・テラスクラブ アット ブセナの施設は利用できません。これが格差社会です。
朝食は宿泊者限定のレストラン「ファインダイニング(Fine Dining)」にて。地元の上質な野菜を多用する健康至上主義な朝食であり、以前に比べるといくらか肉類も増えて私得。詳細は別記事にて
食後はブセナリゾート内のビーチを散歩。当リゾートはランドスケープデザインが本当に素晴らしいですね。1997年開業ながら、その古さを全く感じさせず、何なら訪れるたびに好きになる。この地で沖縄サミットを開催したのはまさに慧眼であった。
いわゆるメガリゾートは家族連ればかりで居心地が悪いし、隠れ家系スモールラグジュアリーだとパパ活カップルだらけでもっと居心地が悪いし、コンテンツが少なく物足りなくもある。それらの課題を全て解決したのが「 ザ・テラスクラブ アット ブセナ(The Terrace Club at Busena)」であり、また近い将来にお邪魔することでしょう。おすすめです。

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ファインダイニング(Fine Dining)/ザ・テラスクラブ アット ブセナ(The Terrace Club at Busena)

「ザ・テラスクラブ アット ブセナ(The Terrace Club at Busena)」のメインの食事処「ファインダイニング(Fine Dining)」。「ご利用は13歳以上のお客様および、当ホテルご宿泊のお客様に限らせていただきます」と、ホテルとしては珍しくビジターでの利用を認めていない排他的なレストランです。
1年ぶりにお邪魔するのですが、基本的なコンセプトや運用は全く変わっていません。我々がお邪魔した際はセミビュッフェ(メインを選んだ上でサラダ類はセルフのバイキング形式)でしたが、閑散期はセットメニューでの提供の場合もあるとのこと。
相変わらず野菜が美味しい。一般的なサラダ類に加え、ゴーヤやパパイヤ、ハンダマなどの沖縄っぽい野菜が多く、またキヌアを始めとするスーパーフード系も用意されており、「Wellness Breakfast」を標榜するに相応しいラインナップです。
前回は「ホワイトオムレツ」なるものを注文し、うすらぼんやりした味覚で全く美味しくなったので、今回はプレーンオムレツ。なるほど由緒正しきホテルのオムレツであり、王道の美味しさです。見た目も綺麗だ。
また、昨年は肉類が全くと言って良いほど用意されておらず、タンパク質不足で気が滅入ったのですが、今回は豚肉の煮込み(?)を始めいくつか用意されていました。これは嬉しい。大豆で作ったフェイクミートも悪くない味わいです。
謎にフォーも用意されており、セルフで麺を茹でて盛り付けます。鶏団子も具材として用意されているのが嬉しい。
上質なヨーグルトに自家製のドライフルーツ(プール脇のカフェのオーブンで延々熱せられている)。なんともヘルシーな味わいで、今すぐにでもヨガを始めたい気分です。
飲み物はコーヒー紅茶はもちろん、オリジナルハーブティーにスムージー、生搾りのフレッシュジュースも用意されており、すっかりお腹たぷんたぷんです。

実際のところ昨年とクオリティは変わっていないのかもしれませんが、私自身の選球感が向上したことにより、たいへん満足度の高い朝食でした。やはり豚肉の存在がデカい。次にお邪魔した際にはスモークサーモンやシャルキュトリが追加されていると嬉しいな。

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今屋のハンバーガー 東京 恵比寿本店

福岡の西公園のフードトラックとして一世を風靡した「今屋のハンバーガー」。地元に愛され50年以上の歴史を誇るようなのですが、2023年に東京に進出。
なのですが、ホームページやTwitter、インスタなどのメディアの作り込み方からして、どこかの飲食チェーンやプロデューサーが肩入れしていそうな印象を受けました。妙に「2007年に全国3位に選ばれた」との表現が目立ちますが、何の大会(?)においてかは不明です。
売り切れ仕舞い・電話予約(取り置き)可とのことで、ある程度の行列を覚悟したのですが、平日の正午少し前でゲストはひとりも居ませんでした。ワンオペの店員さんは感じの良い方で仕組みを丁寧に説明してくれます。券売機で食券を買うのですが、言えばPayPayでの支払いも可能です。
持ち帰りが基本のお店ですが、ほんの少しだけイートインスペースもあります。グループでの訪問は難しく、ソロ活動であってもキツキツなので、近くの公園で食べた方が快適でしょう。
一番人気の「ミックスエッグ」は750円。どちらかというとホットドッグのような造形で、挟まれるハンバーグは玉ねぎが豊富で甘味が支配的。いわゆるプレミアムバーガー的なタフな肉塊とは対極に位置する優しい味わいであり、バンズ(?)も優しい甘味が印象的です。普通に美味しいのですが、750円はちょっと高いなあというお気持ちです。
こちらは「フランクエッグチーズ」。これこそまさにホットドッグのように見え、包丁の入れられたソーセージにドロリとしたチーズが特徴的。なのですが、これで800円はやはり割高で、チーズの人工的な味覚も気になりました。
これは、うーん、やっちまった感の強い企画です。ミシュラン1ツ星と喧伝する「天冨良 麻布よこ田」もそうですが、やはり看板だけ付け替えても不毛とまでは言いませんが有意義とも言い難く、何より福岡の総本山で同じものが450円で提供されていることを考えると何だかなあというお気持ちです。飲食ビジネスって難しい。

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恵比寿も十番に負けず劣らず良い街ですよね。1度住んで、片っ端から食べ歩いてみたいなあ。よそ者ながら印象に残ったお店は下記の通り。
恵比寿を中心に話題店が整理されています。Kindle Unlimitedだと無料で読める。それにしては圧倒的な情報量。スマホやタブレットに忍ばせておくと出先で役立ちます。

阪神名物 いか焼き/梅田

大阪を代表するB級グルメと言えばタコ焼き・お好み焼き・串カツあたりであり、その次に控える名物と言えば「いか焼き」でしょう。いわゆる夏祭りの出店で売られているイカの丸焼き・姿焼きとは全く異なる食べ物で、小麦粉を出汁で溶いた後、イカと一緒に高温の鉄板を用いて上下から押し付けて一気に焼き上げる「粉モン」です。
元々はせんべい職人の賄い料理だったそうですが、阪神百貨店が「阪神名物 いか焼き」として売り出したことにより人気が爆発。一気に大阪B級グルメ界のスターダムにのしあがりました。現在は阪神百貨店の「スナックパーク」の一等地に行列を作り、1日で1万枚を売り上げる、単一SKUの販売数としては阪神百貨店トップクラスの大人気商品へと昇り詰めました。
「いか焼き」「ネギいか焼き」「デラバン」「和風デラ」の4種のフレーバーが用意されており、この日は「いか焼き」「ネギいか焼き」「デラバン」の3種を注文。すぐ近くのイートインスペースで頂きます。
「いか焼き」はごくごくシンプルな調理および調味であり、出汁の風味が支配的。思いのほかイカがゴロゴロと入っており、食感にリズムが生まれます。この1枚が税込187円は安すぎでしょう。
「ネギいか焼き」はベースが先の「いか焼き」で、その名の通りネギが加わります。ネギの青っぽい風味が美味しいですが、「いか焼き」本来の味を楽しむという意味ではプレーンバニラのほうが良いかもしれません。
こちらは「デラバン」。「いか焼き」と玉子を一緒に焼き上げたデラックス版です。ふんわりとした仕上がりでソースの味が強く、万人受けする味わいではありますが、もはや「いか焼き」とは別の料理かもしれません。
3枚食べて600円かそこら。スタバのナントカフラペチーノ1杯よりも安い。また、タコ焼きやお好み焼きと異なり家庭では表現できない料理なので(冷凍の通販はある)、出来立てのアツアツを食べたいのであれば是非スナックパークに足を運んでみましょう。タイミング良く「午後3時からのサク呑みセット」の時間帯に訪れることができれば、「いか焼き」2枚に生ビールがついて600円という奇跡のセットに巡り遭うことができます。一体、お得だ。

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アカシア 新宿本店(ACACIA)

新宿グルメの話になると必ず出てくるのが「アカシア 新宿本店(ACACIA)」。アルタ裏にある老舗の洋食店で、週末のオープン10分前に到着したのに既に10人以上の待ち順列が生じていました。ちなみに退店時も似たような状態であり、とにかく行列が絶えない人気店です。羽田空港にも確か支店があったはず。
建屋はこのあたりでは珍しい木造建築で、昔は宮大工を住まわせて彫刻作業をお願いしていたとかいないとか。グループでの訪問はもちろんのこと、1階にはおひとりさま向けの特別テーブルがいくつか用意されており、誰が訪れても楽しめるお店です。
注文を済ませるとちょっぱやで提供されるロールキャベツ。言わずと知れた看板メニューであり、シチューがたっぷりと注がれているのが特徴的。シチューはクリームやバターなどを用いておらず、鶏ガラスープの風味が前面に出た、ややもすると白湯スープを彷彿とさせる味覚です。
主役のロールキャベツですが、こちらもチキンのスープで煮ているのか鶏出汁の風味が強い。具材は肉とキャベツのみと至ってシンプル。潔い味覚です。
単品で「豚ハンバーグ」も注文しました。一般的なハンバーグというよりはパテドカンパーニュのツイストのような料理であり思いのほか軽やかな味覚。付け合わせのキャベツと共に勢いよく食べ進めることができます。
オムライスにはミニサラダが付きます。ミニと謙遜しつつも中々のボリューム感であり、そのへんの定食屋のオマケとは一線を画すクオリティです。
オムライスは1,380円。卵は流行のふわとろ系ではなく、シッカリと巻く系です。しかしながら、このオムライスは全然美味しくないですね。決して不味いわけではありませんが、プロの技術を感じる味覚ではなく、自宅で私が私のために真剣に作った方が美味しいです。具材は殆ど入ってないし、これで1,380円は高いなあ。
派手に食べたのでなんやかんやで2,500円ぐらいを要しましたが、ランチのセットから上手く選べば1,500円ほどに落ち着くでしょう。立地や味わい・ボリューム感を考えればお値打ちで、行列の長さも納得です。ロールキャベツが独特の味わいで唯一無二と言えるものなので、「ロールキャベツシチュー2貫とご飯 ¥980税込」みたいなセットを注文するのが正攻法かもしれません。

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オルテンシア(ortensia)/河原町丸太町(京都)

河原町丸太町の交差点から北へ徒歩数分に位置する「オルテンシア(ortensia)」。最寄り駅だと神宮丸太町駅から歩いて5分ほどでしょうか。ミシュランではビブグルマンマーク(安旨店)を獲得しています。
店内はカウンター席が3-4席にテーブルが4-5卓で、トータルでは20席強といったところでしょう。那須嵩之シェフはシチリアで腕を磨いたそうで、内装もシチリア風にオレンジ色が支配的です。店内奥には坪庭があるのが京都流。
ドリンクメニューにはグラスワインが850円~と記載されており、「~」ってぶっちゃけいくらかようわからんよねとイモ引いてたのですが、最終支払金額から逆算するにどのグラスもマジで千円切るレベルでした。このお店は良い店だ。
まずは甘エビ。やや臭みが残る個体ではありましたが、下にはストラッチャテッラ(ブッラータの中味ね)がたっぷりと敷かれており、その辺り上手くマスキングできていたように思えます。調味の思いきりも良く、ズバっと酒が進むひと品です。
続いてホタテ貝にツブ貝にホワイトアスパラガス。白いソースはビネガーがきいており、ハッキリとした酸味が実に爽やか。これほど白ワインに合う料理は中々ないでしょう。
パスタはキタッラ。断面が四角い太麺であり、むっちりとした歯ごたえが特長的です。ソースはトマトをベースとしており、ホタルイカの旨味と苦味、グリーンピースの青い味覚と色んな味がする。
お魚はタイだっけかな。何とも綺麗なアクアパッツァであり、見た目も味わいもエレガント。一般的な日本人はアクアパッツァはストウブ鍋みたいなのでドーンと調理されたものを思い浮かべると思いますが、アクアパッツァにも色々あるのだ。
メインはポルケッタ。いわゆるローストポークであり、香草がたっぷりきいて実に爽やか。中々の脂身量ですが、それをクドいと感じさせずコクへと昇華させているのが凄く良かった。
デザートはバナナのケーキにキャラメルのアイス。キャラメルはガリっと風味を焦がしており、何ともビターな大人の味わいです。
食後のコーヒーはルンゴでお願いしました。ミルクは口から出てくる仕組みでキモ可愛い。またミルクまでしっかりと温めてくれているのは嬉しい気遣いです。

以上を食べ、そこそこ飲んでお会計はひとり1万円を切りました。序盤に述べた通りグラスワインが(たぶん)千円を切っているのもさることながら、このクオリティのコース料理が6千円かそこらというのも素晴らしいですね。アラカルトでの注文も受け付けているようなので、次回は大人数で訪れ、食べたいものを片っ端から注文したいと思います。オススメ!

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京都はとにかく和食がリーズナブルですね。町全体の平均点が高いのはもちろん、費用対効果も良いことが多い。その文化に影響を受けてか、欧米系のレストランにも目が離せない魅力がある。
JR東海「そうだ京都、行こう。」20年間のポスターから写真・キャッチコピーを抜粋して一冊にまとめた本。京都の美しい写真と短いキャッチフレーズが面白く、こんなに簡潔な言葉で京都の社寺の魅力を表せるのかと思わず唸ってしまいます。