目黒の住宅街の路地奥にある「ラーメン隊（らーめんたい）」。こんなところにこんなお店が、と驚くロケーションであり、普通の住宅の1階を無理くり改装してテラス席まで作っちゃった感。不思議と人を引き付けるエクステリアです。
店内は厨房を取り囲むカウンター席に小さなテーブルがひとつ。キツキツのセマセマで収納効率をマックスまで求めてくるので何度も席替えさせられるのが超ダルい。味の良し悪し以前に居心地が非常に悪いので、食べる前から2度目は無いなと気持ちが固まりました。
ランチセットのうち、ラーメンのフレーバーは醤油・塩・味噌・熊本からの調子であり、私は熊本をチョイス。見た目にパンチがあるのですがスープにボディが無く、何かをダビングしたような味です。「多くのフレーバーを用意するラーメン屋はイマイチ」の公式が当てはまった瞬間です。
点心は手作りとのことで、「肉汁たっぷり肉シューマイ」が付くセットを選びました。しかしながら肉汁はそれほど多くなく単純な味で、高級な冷凍食品のほうが余程美味しいでしょう。
追加でギョーザを注文。やはり寝ぼけた味わいであり美味しくありません。これで5個400円というのは割高です。同じ目黒の「鎮海楼（ちんかいろう）」は4個入りで620円ですが、味もサイズも3倍以上に感じます。
謎な立地にグーグルマップの高評価店があると戯れに立ち寄りましたが、私の好きな方向性のラーメンではありませんでした。ただしラーメンに半チャーハンが付くセットが900円と、カロリーを突き詰めたいという動機であれば悪くない選択肢かもしれません。将来性はありませんが可能性のあるラーメン屋でした。
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目黒は焼鳥やトンカツ、カレーにラーメンと生活に密着した飲食店が多く、そのいずれのレベルも高い。地味ですが豊かな食生活が約束されている街です。
- サエキ飯店 ←食堂系中華の最高峰。
- レストランユニック（restaurant unique） ←ジビエが自慢。
- クロデグルメ（Clos Des Gourmets） ←1万円でお釣りが来るミラクルなフランス料理店
- 立飲ビストロシン サンテ（SHIN Sante） ←普段使いの最高峰。
- 手づかみDining 東京ハンズ（Tokyo Hands） ←大好きだ愛してる。
- リナシメント（RINASCIMENTO） ←前菜の盛合せ。ぐわー！なんだこりゃ！
- 和創作 太（わそうさく た） ←これをお買い得と言わずして何と呼べば良いのでしょうか。
- 鳥しき ←焼鳥界のレジェンド。
- LAND（ランド） ←目黒のカレーはコチラでキマリ。
- 薬膳スープカレーシャナイア（Shania） ←でもスープカレーならこっち。
- 支那ソバ かづ屋 ←下手な中華料理屋に行くよりも余程上質。ワンタンメンはマスト。
- 鶏そば きび ←まるで上質な水炊き屋のような味わい。
- とんき ←80年の歴史は伊達じゃない。
- タイ料理 みもっと ←ここはガチでやばたにえん。
市や区など狭い範囲で深い情報を紹介する街ラブ本シリーズ。２０１５年の『目黒本』発売から約４年の年月を経て、最新版が登場！本誌は目黒に住んでいる人や働いている人に向けて、DEEPな目線で街を紹介するガイドブックです。