十割そば 山楽(さんらく)/牧志(那覇)

「ハイアット リージェンシー 那覇 沖縄(Hyatt Regency Naha Okinawa)」の向かいにある蕎麦屋「山楽(さんらく)」。様々なメディアに「ハイアット リージェンシー 那覇 沖縄 姉妹店」という表現を見かけることが多く、せっかく長くハイアットに泊まっているので一度はお邪魔してみることに。
店内はチェーンの蕎麦居酒屋というかなんというか、実にカジュアルな装いです(写真は食べログ公式ページより)。ゲストは観光客が多く、ベビーカーをそのまま乗り入れ、乗車中の子供は大音量で動画を見ており、それについて店員は見て見ぬふり。そんな雰囲気です。
おつまみセット5品のうちの2品。玉子焼きとホタルイカの沖漬け。玉子焼きはキンキンに冷えており、ホテルの朝食ビュッフェの和食コーナーのような味がします。沖漬けは悪くないのですが3匹のみと食べ応えに乏しい。
おつまみセット5品のうちの3品は天ぷら。エビ・ナス・カボチャといずれも「富士そば」や「ゆで太郎」と大差ない味わいですが、まあ、この5品で1,300円という値付けを考えればこんなものかもしれません。
タコの天ぷらは550円であり、タコそのものの味が良く量もそこそこあって美味しかった。
鶏のから揚げもそこそこ美味しいのですが、3ピースで550円というのは割高に感じました。
主役の蕎麦。少し奮発して季節限定のトリュフ蕎麦を注文。お蕎麦は機械打ちなのかなあ。妙に滑らかで人工的な味わいであり、蕎麦の香りは微塵も感じられません。
トリュフな部分は温かいつゆにバターを溶かし込み、卵黄と共に楽しむ完全企画商品なのですが、蕎麦そのものが完璧に不味いので、このように馬鹿げた料理にしてしまったほうが論点が分散され、結果良かったかもしれません。
連れは肉やらネギやらの蕎麦を注文するのですが、ほんの少し口にしただけで妙によそよそしい態度となり、急に小食となったようで残りの大半を私に譲ってくれました。
私はひとかどのハイアット贔屓なので、ハイアットがこんな雑な仕事をするかなあと不思議に思い少し調べてみると、どうやら当店はハイアットが運営しているわけではなく、ハイアットのハコを所有(?)する「ケン不動産」系列の会社がやってるだけであり、それだけをもってして「姉妹店」と名乗っているようです。
この状況をアメリカの「Hyatt Hotels and Resorts」が認識しているのかどうかが気になるところ。こんなん完全にブランドの棄損やで。ハイアットのいちファンとして困惑と怒りを覚えたディナーでした。

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沖縄通を気取るなら必ず読んでおくべき、大迫力の一冊。米軍統治時代は決して歴史のお話ではなく、今の今まで地続きで繋がっていることが良くます。米軍の倉庫からかっぱらいを続ける悪ガキたちが警官になり、教師になり、ヤクザになり、そしてテロリストへ。沖縄戦後史の重要な事件を織り交ぜながら展開する圧巻のストーリー構成。オススメです。