1951年創業の「ムルギー(MURUGI)」。渋谷は道玄坂を登り、百軒店商店街へ向かってゴニョゴニョ曲がったあたりに位置します。カレー好きならば誰でも知っている必修科目のようなお店であり、食べログでは百名店に選出されています。店名はヒンディー語で「鶏肉」という意味だそう。
店内はスキー場のログハウスと言うべきか古き良き喫茶店というか、独特の内装です。テーブルとイスの席がボックスシートっぽく並んでいて、トータルでは30席ほどでしょうか。昼のみの営業であり、営業時間中はほぼ座席を埋め続ける人気のお店です。
カレーだけだと口寂しいので「ガドガドサラダ」を注文。900円です。従業員に「2-3人前の量はありますけど、大丈夫ですか?」と警告を受けた割に対したサイズではなく、質も量もコンビニの400円ぐらいのサラダと大差ありません。失敗しました。
看板メニューの「玉子入りムルギーカリー」は1,200円。真っ黒のソースにゆで卵を整然と並べつつ一筋の赤いソース。山の形をしたゴハン。何とも独特のプレゼンテーションです。スキー場のレストランのカレーみたい。
ルーは見た目と違って意外にフルーティーで、野菜由来の甘味も感じられます。しかしながら食べ進めて行くうちにジリジリと汗が滲み出て来るタイプのスパイス使いで、程よい苦味が大人に味わいを演出します。
ライスはおにぎりの変化形のような盛り込みであり、やや固めに炊きあがりつつモチモチとした食感もあって結構美味しい。ギュっと詰め込まれているためか、思いのほか量も多かった。
以上を食べ、お会計は2,100円。うーん、ちょっとこれは高いですねえ。もちろんその原因は900円の「ガドガドサラダ」であり、単にカレーだけを食べていたらまた印象は違っていたかもしれません。あくまでカレーを食べる店であり、どうしてもサラダを食べたいのであれば近所のセブンで買い食いしてから訪れたほうが満足度は高いでしょう。あくまでカレーを食べる店です。大事なことなので2回言いました。
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カレーって美味しいですよね。インドカレーも日本カレーも大好き。ただしそれほど詳しいジャンルではなく、スパイスマニアには逆立ちしても勝てないので、意外性のあるオススメカレーをご紹介。
- ラ・ファソン古賀/代々木上原 ←予約必須。欧風カレーの最高峰。
- コチンニヴァース/西新宿五丁目 ←「なぜここに?」と住宅街に突如現れる本格派。
- SPICY CURRY 魯珈(ろか)/大久保 ←朝の7時から並ぶ必要のあるカレー。
- ゼロワンカレーA.o.D(ZERO ONE CURRY)/三田 ←必ず満足することができる。
- ホットスプーン(Hot Spoon)/五反田 ←カレーというより牛肉料理。
- 薬膳スープカレーシャナイア(Shania)/目黒 ←これ以上の住宅街は無いというほどの住宅街にある名店。
- 東洋軒/赤坂見附 ←和牛の脂のコクが凝縮され、果物の甘味で包み込み、スパイスでキリリと〆るブラックカレー。
- カレー&オリエンタルバル 桃の実/水道橋 ←マトンカレーが実に奥行きのある味わい。
- デリー(DELHI)/上野 ←総本山。セットメニューが異常にお得。
- スープカレー屋 鴻(オードリー)/神保町 ←豚骨の旨味がクセになるカレー。
- エチオピア/神保町 ←ルーが絶品。豆サラダと野菜が上々。
- 印度料理シタール/検見川 ←千葉の僻地で大行列の超有名カレー屋。
カレーにまつわる単語が辞典形式にまとめられ、知っていそうで全く知らないカレーエピソードがたくさん詰まっています。気合を入れてカレーを食べに行く前に目を通してから臨むと楽しさ倍増!