もぅあしびー/久茂地(那覇)

久茂地橋すぐ近くの沖縄風居酒屋「もぅあしびー」。完成された外観に大箱と、完全に観光客向けのお店ですが、ネットから予約できたり予約ナシでも入れたりと使い勝手は良いです。
店内はカウンター席にテーブル席、個室風のお座敷もあり、家族連れにも優しい構成です。我々は平日の18時前にお邪魔し一番乗りだったのですが、その後は続々とゲストが訪れて来ました。従業員の受け答えは良く、酒も料理もマッハで出て来るため、まるで東京のシステマティックな居酒屋を訪れているかのようです。
アルコールは600-700円あたりが最多価格帯であり、沖縄の居酒屋としてはやや高めですが、このサービスレベルと清潔度を考えれば妥当と言えるでしょう。個人的にはオリオンのプレミアムビール「75」がお気に入りです。
お通しは「ゆし豆腐」。豆の甘味が強く優しい塩気も響き、滋味溢れる美味しさです。
「島豆腐のタコスシーザーサラダ」は千切りのキャベツにタコス風の肉と島豆腐をトッピングし、シーザーサラダ風のドレッシングをかけた、名前のまんまの料理です。ドレッシングは既製品なのか、どぎつい味覚が印象的です。
「もうあしびー刺身盛り」は2,300円なのですが盛り付けがショボく、土台の大きさがその量感の無さを際立たせています。しかしながら魚の質は中々のものであり支払金額を考えれば悪くありません。プレゼンテーションはもう少し考えた方が良いような気がしました。
「もずく天ぷら」はこれでもかというほどモズクが詰まっており、ヌルりとした独特の質感が後を引く美味しさです。もずく酢だと食べる料理に限界がありますが、天ぷらにすると山ほど食べることができる。
「てびち煮つけ」は可食部が少なく物足りない。豚足の質やスープ(タレ?)の味わいは私好みだったので、もう少しボリューム感があれば私の表情も明るかったかもしれません。
「あぐー豚トロキムチ炒め」はイマイチですね。豚トロそのものの味わいは悪くないのですが、キムチ炒めの調味が人工的で妙な酸味が気になりました。もちろん沖縄の居酒屋に来て沖縄の食材を魔改造した料理を注文する我々にも非はあるでしょう。

以上を2人でシェアし、軽く飲んでお会計はひとりあたり3-4千円といったところ。味はそこそこで、もう少し量があれば嬉しいなと思う反面、沖縄風の居酒屋としては清潔でシステマティックなので、観光客が雰囲気を楽しむには丁度良いお店でしょう。来沖初日のディナーでテンションを上げる場面でどうぞ。

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沖縄通を気取るなら必ず読んでおくべき、大迫力の一冊。米軍統治時代は決して歴史のお話ではなく、今の今まで地続きで繋がっていることが良くます。米軍の倉庫からかっぱらいを続ける悪ガキたちが警官になり、教師になり、ヤクザになり、そしてテロリストへ。沖縄戦後史の重要な事件を織り交ぜながら展開する圧巻のストーリー構成。オススメです。