2001年創業の小籠包専門店「明月湯包(ミンユエタンパオ)」。最寄り駅は「六張犁」であり、観光客にとっても便利な立地です。私は「Grand Hyatt Taipei(グランドハイアット台北、台北君悅大飯店)」からUberで来たのですが400円もしませんでした。
見た感じ予約を受け付けている風ではなく、軒先で順番を待ちます。じっくりと話し込みながら食べるという雰囲気ではなく回転の良いお店なので、めちゃんこ待つということは無いでしょう。日曜日だったからか、家族で訪れている地元客が多いように感じました。
ビールは大ビンで300円かそこらです。ちなみに当店のオーナーは日本の「花嫁のれん」というドラマの小籠包の監修をしていたそうで、実際にお茶の間にも登場していたそうです。その甲斐あって(?)、日本人向けの丁寧な写真入りメニューも用意されており、注文で困ることはまず無いでしょう。
注文後、ツマミとしてレジ横に並べられている小皿から気になる料理をセルフでピックアップしていきます。こちらは湯葉と青菜の炒め物でしょうか、さっぱりとした塩気が心地よく、この小皿が300円かそこらで食べることができる台湾は大好きだ愛してる。
小籠包だけ食べるのもアレなので、海老の炒め物(?)的な料理を注文すると、マジユニバースな量の海老が登場し欣喜雀躍。クリスピーな食感のニンニクチップ(?)も軽快な旨さであり、本日一番のお皿でした。真打登場、小籠包です。皮の厚さは中くらいでスープの量も一般的なもの。私は2019年に環島(台湾1周旅行)した際にそれなりに小籠包を食べ込んだので、当店のそれは間違いなく美味しいとは思いますが、日本のメディアが大騒ぎするほどかなあというお気持ちです。
こちらはエビ蒸し餃子的なもの。おお、小籠包よりこっちのほうが美味しいやん。小籠包の餡と海老がひとつの蒸し餃子に収まったような料理であり色んな味がして美味しい。畢竟、料理とは海老である。「蔥油餅」は台湾風のネギチヂミといったところでしょうか。韓国のそれよりも皮が厚く食感にグラデーションがあり、具材というよりも生地を楽しむ味覚に感じます。調味は控えめなので、先の海老炒めのタレとニンニクと合わせて食べるよろし。
以上を2人でシェアし、軽く飲んでお会計は2千円程度。日本で同等の料理を食べることを考えれば物凄まじい費用対効果であり、飛行機代を含めたとしても当店で食べたほうが安くつくでしょう。いや、それはないな、大げさに言い過ぎましたスミマセン。それほど素晴らしかったということです。
冒頭に六張犁駅が最寄りだと記しましたが、近くに「臨光街夜市(通化街夜市)」もあるので、行き帰りにブラブラと露天を冷やかすのも楽しいでしょう。その場合は信義安和駅を利用したほうが便利かもしれません。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。