沖縄唯一のゲイ・タウンとして有名な桜坂にオープンした「桜坂 摩天楼(さくらざか まてんろう)」。夜はこの街の雰囲気にピッタリのギンギラギンなネオンに目を惹かれますが、ランチタイムはどこか退廃的な沖縄そば屋の趣きがあります。
作り込んだアジアン居酒屋といった内装で、際コーポレーション的なニュアンスが感じられました。インスタなどの公式情報は10時オープンと記されていたのですが、この日は11時開店だったので、そのあたりは沖縄らしくアバウトです。
ランチタイムの主力は石垣の郷土料理(?)の「牛そば」で、「淡麗」と「濃厚」の2種類から選ぶことができ、私は「濃厚」をチョイス。麺を特注麺に変更しジューシーも付けてもらいました。1,400円です。
速攻ですが私の口には合いませんでした。確かに濃厚でパンチのある味わいなのですが、ケモノ臭が強く、好みが分かれる風味でしょう。アジアの屋台で食べて300円かそこらであれば文句はありませんが、1,400円の食事としては洗練されていません。
ジューシーは赤米など様々な穀物が用いられているようですが、先の「牛そば」の風味が強すぎてジューシーそのものの調味は判別できない。ナパを飲んだ後にブルゴーニュを口にしたような感覚です。
連れは「淡麗牛そば」。少し味見させて頂きましたが、なるほど「濃厚」に比べると「淡麗」であり、ようやく色んな味を楽しむことができます。それでもランチで千円の麺としては完成度が低く感じました。
私の趣味ではない料理でした。もちろん好みは人それぞれであり、このような百獣の王的な料理がタイプの方には良いかもしれません。それでも最初は「淡麗」から入り、ライスは普通の白ごはんから入って様子を見ることをお勧めします。
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