東京を代表するトンカツ専門店のひとつ「とんかつひなた」。様々なメディアに取り上げられ食べログでは百名店に選出。ランチタイムは尋常でない行列の長さを誇りますが、ディナータイムは場面で並ばずに入店することができます。
店内はカウンターのみ14席で、どこか鮨屋や天ぷら店のような雰囲気があります。コース料理を予約注文することも可能で、飲み会使いしているサラリーマンも居ました。また、ミシュランガイドでビブグルマンに選出されているためか、外国人のゲストが妙に多かったです。
私は「特選ロースかつ定食」を注文。2,900円です。ちなみに豚肉には「漢方三元豚」「六白黒豚」の2種類があり、前者のほうが高級ラインで「特選」が用意されているのも「漢方三元豚」のみでした。
なるほど超人気店だけあって、どっちゃくそ美味しいですね。ややレア目に仕上がった赤身の旨味と甘味の調和が素晴らしい。赤身と脂身のバランスが良く端の脂まで美味しさが行き届いており、食感も見事。注文から配膳まで15分近くを要しましたが、この絶妙な揚がりっぷりを考えれば納得です。
卓上調味料には塩にソースに面白いところではオリーブオイルもありました。私は別皿で用意されるトリュフ塩がお気に入りで、そのへんのスーパーで売られているトリュフ塩よりもクオリティが高い気がする。
ゴハンは京都の老舗米屋「八代目儀兵衛」ものを用いているそうで文句なしの美味しさ。ちなみにゴハンとキャベツのおかわりは1回無料で2回目以降は100円とのことです。
具沢山の豚汁も見逃せない美味しさで、トンカツの脇役とするにはレベルの高すぎる味わい。こちらのおかわりは150円とのことですが、そうであっても割安に感じる満足度です。
オマケの「ちょいカレー」は200円。これが200円とは思えない質および量であり、先のゴハンおかわり1杯無料を活用すれば、わずか200円でカレーライスも楽しむことができるということが数学的に証明されました。そのまま食べてもよし、カツを数切れ残しておいてカツカレーにするも良し。何とも日本人の琴線に触れる延長戦です。
以上を食べ合計3,100円。トンカツ定食の絶対額としてはお高めですが、上質な豚肉料理を食べると考えればお値打ち。コース料理に気になるし、「漢方三元豚」と「六白黒豚」の食べ比べも試してみたい。「とんかつ成蔵」とはまた違った中毒性のあるお店です。オススメ!
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私は「とんかつ」という料理をそれほど好みません。だって、豚肉を脂で揚げるだけじゃないですか。それなのに、行列するは調理に時間がかかるわ結構効高価だわで、積極的に取り組もうとしないのです。したがって、私は物凄く「とんかつ」ならびに「とんかつ屋」について、検察官のようにシビアに評価しています。思い入れが無い分、信憑性は高いかもしれません。
- とんかつ マンジェ/八尾(大阪) ←とんかつの聖地。私のとんかつ観を変えた店。
- もち豚とんかつ たいよう/武蔵小山 ←気の良い料理人は何を作っても美味しいものだ。
- とんかつひなた/高田馬場 ←日本人の琴線に触れる延長戦。
- とんかつ成蔵(なりくら)/南阿佐ヶ谷 ←トンカツに5千円?しかも予約制?
- あげ福/五反田 ←アクセスのよい成蔵。
- とんかつ都/麻布十番 ←無名ですが実力派。肌理の細かい衣が特長的。
- ポンチ軒/新お茶の水 ←肉がミルキー。行列が短いのもグッド。
- とんき/目黒 ←都内屈指の老舗。16:30には行列が。
- とんかつ大宝(たいほう)/目黒 ←2千円以下の部、優勝店
- 豚組(ぶたぐみ)/西麻布 ←西麻布のオシャレとんかつ。味も最高峰。飲み屋として使うのも良し。
- 豚組食堂/六本木 ←豚組のセカンドライン。ヒルズ内かつ通し営業と使い勝手良し。
- のもと家/大門 ←売り切れ必至。大門の超人気店。
- 檍(あおき)/大門 ←蒲田の超人気店がとんかつ激戦区、大門に進出。
- 丸五/秋葉原 ←ミシュランのビブグルマン(安ウマ店)をゲットしており、秋葉原の観光も兼ねて外国人にも大人気。
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とんかつを「超一流の大衆料理」として、グルメ業界の重鎮たちがひたすら議論を重ねる本。よくもまあとんかつでこれだけ語れるなあと呆れます。ここに記された「殿堂入り」のお店はさすがに外しません。