当館は夕食の選択肢が少なく、オールデイダイニングもルームサービスも無く、近所に飲食店も無いという無い無い尽くしなので、消去法的に当店を利用する運びとなりました。それでもサンセットを中心とした景色は魅力的です。
ホテルでの食事なので飲み物が割高なのは仕方ありませんが、それにしても食指が動かないラインナップだったので、「缶ドリンク5缶で2,400円」という余所行きの風情の欠片も無いセットを注文することに。もちろん5缶全てオリオンビールです。最初に「イタリアンピンサ」なるものが提供されるのですが、何だこの男子大学生の自炊のようなピザトーストは。そこそこ値の張るホテルの、ひとり1.1万円の食事としてはあまりに酷い幕開けです。
続いて「ブイヤベース」と、唐突に南仏料理がやって来ました。決して不味くはありませんがファミレスレベルでもあり、ひとり1.1万円の食事の構成要素としては心許ない。
「スパイシーローストチキン」は全くスパイシーでない上、色合いの悪い野菜の切れ端が詰め込まれており食欲を減退させます。ケン〇ッキーのほうが余程美味しい。ちなみにケン〇ッキーとはここだけの話、ケンタッキー・フライド・チキンのことです。
主役のBBQ食材たちがやってきました。って、え!?セルフで焼くの!?まさか旅先に来て大枚をはたいて自炊するとは思いもよりませんでした。
乗りかかった舟だと気合を入れて調理に取り掛かります。すると、おや?このエビ、かなりの品質だぞ?シンプルにレモンと塩で食べて相当に美味しかったです。
牛のリブロースと県産ソーセージもBBQで食べるにしては中々のクオリティであり、量も多く、悔しいですが腹は膨れてしまいました。
〆の食事はカレーなのですが、何故かコンビニのカレーみたいなやつが出て来ました。なめとんのか。しかも具材のシーフード部分は冷え切っていて、ウーバーイーツ感が半端ありません。
デザートもコンビニのデザートのようはプラカップでの提供で、たいへん不愉快です。別に屋外で食べるからって食器割ったりするわけじゃないし、仮に割ったとしても弁償するからもう少しまともな食器で提供して欲しいところです。
以上を食べ、缶ビールを2-3本飲んでお会計はひとりあたり1.3万円ほど。これはいくらなんでも酷い。傷ついた。きつい部活動のようにきつい。祭りは終わった。
「山楽(さんらく)」もそうですが、このホテルの系列の食事はダメダメなので、レンタカーの方は酒が飲めなくても糸満の町に食べに出たほうが間違いはないでしょう。私が責任を持ってオススメしないバーベキューでした。
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