點水樓 懷寧店(ディエンシュイロウ)/台北

台北において「鼎泰豊」に並んでトップクラスの人気を誇る「點水樓 懷寧店(ディエンシュイロウ)」。台北市内にもいくつかお店を構えており、いまや東京にも進出しています(値段は台湾の倍以上を要する)。
平日のオープンしてすぐにお邪魔すると1階は3割程度の客の入り。フリーのゲストは1階で、予約客は2階の個室に案内されるようです(詳しくは知らん)。メニューには日本語も併記されており、スタッフも簡単な日本語を操るので台湾初心者にとってはうってつけのお店です。
飲み物メニューは渡されず、「ビール?ウーロン茶?ジャスミン茶?」と聞かれたのでジャスミン茶を選択。するとこのジャスミン茶が結構値の張るものだったようで(確かに美味しかった)、料理の何よりも高くつきました。気になる方はドリンクメニューを求めた方が良さそうです。
小籠包が有名なお店ですが、台湾の定番料理に加えて浙江料理も豊富に用意されています。点心だけ注文するのもアレなので、春の特別メニューのホウレン草の炒め物を注文。小サイズでお願いしたのに結構な量で、台湾の懐の広さを思い知らされました。
話題のトリュフ入り小籠包。極めて港区的な企画モノですが、食べてビックリきちんと美味しい。皮が薄く実に繊細で、皮を破ると大量の肉汁と必要にして充分なトリュフの香りが満ちてきます。これが5粒で千円かそこらというのは大変お値打ち。港区とか言ってすまんかった。
こちらはカニミソ入りの小籠包。トリュフ入りに勝るとも劣らない港区感ですが、実に発情した味わいで文句なしに旨い。ちなみにこういった企画モノを複数取りそろえたセットメニューもあるので、色々食べたい方はそちらを注文すると良いかもしれません。
海鮮春巻きは皮が湯葉でできており独特の歯ざわりを楽しむことができます。
エビシューマイは一般的なシューマイにエビがトッピングされているだけであり、エビよりも豚肉の風味が強い。これはこれで美味しいですが、思っていたのと少し違いました。
以上を2人でシェアし、上等なジャスミン茶をたっぷり楽しんでお会計はひとりあたり3-4千円といったところ。「明月湯包(ミンユエタンパオ)」のような気軽な小籠包屋に比べると大変高価ですが、その繊細な味わいや豪華な食材を考えれば寧ろ割安に感じる程です。「鼎泰豊」ほど並ぶことはなく、お店も清潔で台湾での食事の入門編として最適。オススメです。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。