お隣の所謂「ヒルトン」はフルサービスのホテルですが、当館は寝に帰るだけ系のLCC的なホテル。そのため立派なロビーやエグゼクティブラウンジなどは用意されていません。もちろんお隣の「ヒルトン沖縄北谷リゾート(Hilton Okinawa Chatan Resort)」よりは価格は控えめなのですが、タイミングに拠っては価格の逆転現象が生じる日程もあるので気を付けましょう。
我々は「ゲストルーム オーシャンビューwithバルコニー(キングベッド)」という部屋へご案内頂けました。広さは30平米なので、2人で過ごすに丁度といったところです。セカンドブランドであるものの、寝具や家具などはしっかりしている印象で、お隣と変わらない気がします。パジャマやアメニティ、タオルの仕様なども差分がわからないレベルでした。
デスク周りは壁に沿って広々としており、やや曲線を描いて膨らんでいるのでワークスペースとしてはお隣よりも広い気がします。テレビも少し新しい。
また、当館はお隣に比べてより海沿いに建っているため、手を伸ばせばすぐそこに海があります。
このホテルの凄いところは週末の夜に目の前で花火がブチ上がるところ(主催者は誰かは知らん)。発砲数こそは少ないのですが、短時間で一気に打ち上げるスタイルであり、パっと咲いてパっと散る桜吹雪のような潔さがありました。
お部屋の話に戻りましょう。こちらはウェットエリア。やはり30平米という限られた広さのため、このあたりのスペースはやや窮屈です。
それでもバスルームには洗い場とバスタブを共に設置しており、一般家庭の風呂場級の広さを誇ります。
お手洗いも独立型で、このあたりの水回りが充実しているのはいかにも最近のホテルといったところでしょう。
おなじみダブルツリー名物の「チョコレートチップ・クッキー」。全世界共通のレシピで作られるものであり、いわゆるステラおばさん的コッテリ感があります。わかりやすく美味しいのですが、クッキー1枚にミスド1個ぐらいの破壊力があります。
また、当館にはエグゼクティブラウンジが無いため、ダイヤモンド会員向けにオリオンビール・プリン・バスソルトの三種の神器が手渡されました。以前はレストランやバーでドリンク何でも1杯無料的な試みがあったようですが、現在(2022年12月)はこのような運用でした。
共用設備はプールのみ。冬季なので当然に水は抜かれていますが、ウォータースライダーなども用意されており、セカンドブランドとしてはかなり気合の入った仕様です。もちろんお隣のヒルトンと施設を共用しているため、敢えて充実させている向きもあるでしょう。冬季は営業していませんが、ルーフトップバーもあります。先に記した通り北谷の美しい西海岸に面しているため、夕暮れ時には水平線の向こうに沈む夕陽を見ながら酒を傾けることも可能でしょう。
朝食は2階のメインダイニング「マティーラ(MaTiira)」。メインダイニングと言っても当館にレストランはココひとつしかなく、朝食のみの営業(週末にアフタヌーンティーをイベント的に開催する場合あり)です。
陽が出ている時間帯に限っての営業と割り切っているためか、採光を最高に意識した内装であり、非常にヘルシーな雰囲気です。このあたりはアメリカ人ゲストが多いので、まるで海外のリゾートに来たような印象を受けました。詳細は別記事にて。
既に述べた通り、北谷という浮かれた街にあるのにLCCのようにかなり割り切ったサービスで、旅慣れた方にとってはかなり使えるホテルに感じました。何よりお隣のヒルトンの設備も使えるのも良いですね。北谷に泊まる際は当館に予約を入れ、共用の「ヒルトン沖縄北谷リゾート(Hilton Okinawa Chatan Resort)」の設備を使い倒すのが最も賢い使い方かもしれません。
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