クアラルンプール屈指の繁華街「ブキッ・ビンタン」にある「Bijan Bar & Restaurant」。レストランやバーなどが立ち並ぶChangkat通りの外れにあるマレー料理の名店であり、とりわけ日本人を含む外国人に人気です。
かなりの大箱で、ある一画では貸切でのパーティーを開催しており、また別のエリアはスーツをバリっと着こなした欧米系のビジネスパーソンで埋め尽くされており、なるほどマレー料理店の中でも特別感のあるお店のようです。
ちなみにマレー料理とはマレーシア料理のうちの1ジャンルだそうで、和食における日本料理のような取り扱いなのでしょうか。当然のように食事はハラル対応なのですが、お酒を提供するのはマレー料理のお店としては珍しいそうです。
マンゴーのサラダ。いわゆる日本人が想像する完熟したマンゴーではなく、パパイヤサラダのように若々しい個体を用いているようです。仄かな辛味にピーナッツの甘味、ショウガの爽やかさ、ライムの酸味など色んな味がするサラダです。
エビと野菜のかき揚げ的な料理。思いのほかエビがゴロゴロと入っており嬉しい誤算。衣が厚くモッタリとしており、沖縄の天ぷら的な腹持ちの良さが感じられます。
エビの炒め物ですが、想像以上に辛く体中の毛穴が開いて汗が噴き出して来ます。空豆や玉ねぎだと辛味を中和させる成分もあるにはあるのですが、チリソースっぽいやつが心から辛く、エビを味わうどころではありませんでした。こちらはラム肉なのですが、トッピングされたソース(?)が思いのほか辛く、何なんマレー料理って全般的に辛い料理なん全然聞いてへんねんけど。私はフランス料理愛好家のひとりとして割にラムを食べる機会は多いほうなのですが、ラムを辛く調味して食べるのは生まれて初めてかもしれません。
辛くて話にならなかったので、ローカーボを断念しライスを注文。スパイスと一緒に炊き込んでいるそうで、これまでの料理と一緒に食べるととてもよく合う。エビにせよラムにせよ妙に味付けが濃かったので、そもそもこういったライスに合わせて食べるように設計されているのかもしれませんマレー料理とは。
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以上を食べて、軽く飲んでお会計はひとりあたり4-5千円といったところ。外国人向けにアレンジはされているのかもしれませんが、れっきとしたマレー料理を試すことができて大満足。マレー料理とは思いのほか辛く、ライスと合わせて食べるように設計されているのかもしれない、という気づきのあったディナーでした。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。