京都の名物料理と言えば日本料理と始めとして豆腐・湯葉や和菓子・お茶あたりがまず頭に浮かび、続いてパン・コーヒー、うどんあたりでしょうか。人に拠ってはお好み焼きなどの粉モンを挙げる人もいるかもしれません。今回はそのお好み焼きにつき、ローカルに人気の「銭座庵(ぜんざあん)」をご紹介。
京阪の七条駅から歩いて5分ほどの住宅街にあり、あまり観光客が訪れるエリアではないのですが、グーグルマップの高評価情報を頼りに突入してくる外国人も場面でいます。スマホ片手にメニューを翻訳し(私も韓国で活用しました)、翻訳ソフト経由で女将さんと会話。現代人は外国語を学ぶよりもITリテラシを高めるべきなのかもしれません。
地元のお好み焼き屋さんなので、飲み物の値段は全く安い。とは言えあまりガツンガツンと飲む雰囲気でもなく、長っ尻する空気でもありませんでした。ホルモン煮込み。地域によっては味噌を主体にゴッテゴテに煮込むことがあり、それはそれで美味しいのですが、当店は実に綺麗なお出汁で丁寧に調理されており、今夜はぐっすり眠れそうなほど美味しかったです。ホルモン好きであれば必食のひと品でしょう。
「ちょぼ焼き」を注文。「ちょぼ焼き」とはタコ焼きの原型であり、半円の窪みに出汁と卵を溶いた小麦粉を流し込み、コンニャクなどを具材として焼き固めます。5枚で750円と面白い価格設定です。
当店オリジナルとして具材にタケノコやタクアンなども入っていました。上手に食べるにはある種の技量が必要な上、特段めっちゃ旨いというわけではないのですが、話のタネには良いでしょう。お好み焼きは「全部入り」で注文。先のホルモン煮込みもそうですが、当店は魚介よりも肉類が支配的なお好み焼き。内臓の脂身がビュルビュルビュルと滲み出て来るため、何ともコクのある、酒が進むお好み焼きです。
美味しかった。近くでは「ねぎ焼 かな」や「吉野(よしの)」、「山本まんぼ」などが有名ですが、当店も勝るとも劣らない魅力があるお好み焼き。全体的にドッシリとしたパンチのある料理なので、酒を飲む前提で訪れると良いでしょう。次回は焼きそばを食べるんだ。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。