彦根城からほど近い住宅街にある「料亭旅館 やす井」。1872年創業の老舗であり、彦根きってのスモールラグジュアリーホテルです。言えば彦根駅まで送り迎えしてくれるのですが、歩いても10分程度です。
こんにちはからチェックイン手続きを済ませお部屋への案内までが非常にスムーズです。地方の旅館は温か味はあるものの効率的でないことが多いので、このオペレーションレベルの高さには感心しました。お部屋は広く、古い建物を上手にリノベーションしています。掃除が徹底的に行き届いており、素足でぺたぺた歩いても不快感は全くありません。別室や廊下をドスドス歩く音がかなり響きますが、これは古い木造の建物ということで諦めましょう。
他方、ベッドは安普請と言うかニトリっぽいと言うか、一般家庭に置かれている普通のベッドでありラグジュアリーホテルに期待するドッシリ感はありませんでした。まあ、旅館でベッドがあるだけでもありがたく思うべきかもしれません。
大浴場があるためお部屋ではシャワーブース(?)があるのみ。我々は大浴場を利用していたので、お部屋の洗い場の活躍の機会はありませんでした。
洗面所は親戚の家感が深い。女性向けにドクターシーラボの使い切りアメニティは用意されていますが、男子は我慢の瞬間です。連れは筋金入りのフェミニストなので、これで当然という表情を浮かべていました。
お手洗いは独立型で洗面台も用意されているのですが、冬はとにかく寒く息が白いレベルです。まあ、このあたりは古い建屋を使い続けているので仕方ないかもしれません。
和風の宿泊施設としては珍しく、部屋にワークスペースも用意されています。デスクとチェアの高さ等も私の体格にあっており、wifiも下りで30Mbpsと充分です。
大浴場は男女入れ替え制で、片方には露天風呂が付いています。温泉ではありませんが、地下300メートルからくみ上げたお肌に優しい軟水を用いているそうで、それほど湯質に拘りのない私にとってはこれで充分です(画像は公式ウェブサイトより)。朝食は夕食に比べると私の好きなタイプであり、とりわけオムレツサイズの出汁巻き玉子がお気に入り。サバの塩焼きもしっかりしたサイズ感で食べ応え抜群です。
ただ、食後のコーヒーにコーヒーフレッシュ(植物油脂クリーミング食品)が付随するのは頂けません。意識低い系がバレてしまった瞬間。「Ryokan浦島」にせよ、どうして地方の高級宿はコーヒーフレッシュを好んで出すのでしょうか。2人で1泊2食付きで泊まって総額8万円弱の宿にしては残念な幕切れでした。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。