地味にカレー屋がめっちゃ多い大阪。ここ「旧ヤム鐵道(キュウヤムテツドウ)」は空堀商店街で好評を博した「旧ヤム邸」の支店であり、食べログでは百名店に選出されています。ルクアの地下2階レストラン街とアクセス至便。ランチタイムには待ち順列が生じます。
店内はカウンター席とテーブル席で20席ほどですが、ギュウギュウに詰め込まれる感があり大人数での訪問は向きません。週末の14時というヘンな時間に訪れたのですが、外待ち客は10人ほどで、着席・注文後も提供までかなり待ち、なんでカレーよそうだけでこんな時間かかるねんと少しだけイラつきました。少しだけね。
せっかくなのでマックスベットの「オールがけカレー」を注文。1,595円です。カレーは小皿で仕切られているわけでなく順々に流し込まれているだけであり、境界線はお隣のカレーと混ざる仕組みです。
手前はカツオを赤ワインで煮込んだカレーであり、なるほどカツオの風味が強く面白い。上は白味噌や焦がしバター、白湯などを用いたものらしいですが、味の構成要素が多すぎてメリハリがありませんでした。
ライスは玄米かターメリックライスのいずれかを選ぶことができるのですが、「オールがけカレー」の場合は自動的に両方やってきます。しかしながらカレーに比べると個性に乏しいライスであり、あまり印象に残りませんでした。
プラス165円でピクルスを大にしてもらったのですが、別皿でモリモリに盛られての提供。「かつ丼 ちよ松」のピクルス大に比べると俄然気前が良いです。他方、銀色の器に満たされた液体は、和風の出汁をどないかしたカレー(?)なのですが、やはりぼんやとした味わい。カレーにかけることをスタッフから推奨されましたが、元々ぼやけた味わいがさらに輪郭を失うことになるのでご注意を。
連れは「トリプルカレー」を注文したのですが、中央のカレーは接地面がふたつとなり、味が混ざってもはや何のカレーなんだろう。味が混ざるのが苦手な方は1種のカレーのみで注文したほうが良いかもしれません。そんな注文できるかどうか知らんけど。
意欲的なカレーでそれなりには美味しい風ではあるのですが、私の口には合いませんでした。同じ大阪のカレーで複数種を盛り付けるスタイルであれば「ゼロワンカレーA.o.D(ZERO ONE CURRY)」のほうが断然好きだなあ(現在は東京に移転)。関連記事
カレーって美味しいですよね。インドカレーも日本カレーも大好き。ただしそれほど詳しいジャンルではなく、スパイスマニアには逆立ちしても勝てないので、意外性のあるオススメカレーをご紹介。
- ラ・ファソン古賀/代々木上原 ←予約必須。欧風カレーの最高峰。
- コチンニヴァース/西新宿五丁目 ←「なぜここに?」と住宅街に突如現れる本格派。
- SPICY CURRY 魯珈(ろか)/大久保 ←朝の7時から並ぶ必要のあるカレー。
- ゼロワンカレーA.o.D(ZERO ONE CURRY)/三田 ←必ず満足することができる。
- ホットスプーン(Hot Spoon)/五反田 ←カレーというより牛肉料理。
- 薬膳スープカレーシャナイア(Shania)/目黒 ←これ以上の住宅街は無いというほどの住宅街にある名店。
- 東洋軒/赤坂見附 ←和牛の脂のコクが凝縮され、果物の甘味で包み込み、スパイスでキリリと〆るブラックカレー。
- カレー&オリエンタルバル 桃の実/水道橋 ←マトンカレーが実に奥行きのある味わい。
- デリー(DELHI)/上野 ←総本山。セットメニューが異常にお得。
- スープカレー屋 鴻(オードリー)/神保町 ←豚骨の旨味がクセになるカレー。
- エチオピア/神保町 ←ルーが絶品。豆サラダと野菜が上々。
- 印度料理シタール/検見川 ←千葉の僻地で大行列の超有名カレー屋。
カレーにまつわる単語が辞典形式にまとめられ、知っていそうで全く知らないカレーエピソードがたくさん詰まっています。気合を入れてカレーを食べに行く前に目を通してから臨むと楽しさ倍増!