屋久島で最も有名な定食屋「潮騒(しおさい)」。どのガイドブックにも必ず掲載される人気店であり、ツアーのガイドも「とりあえず潮騒はマスト」として紹介する屋久島必修科目です。10-20分は当たり前に行列するお店なので時間に余裕をもって訪れましょう。
店内は広く、カウンター席が10ほどにテーブル席に座敷。場所柄ひとり客が多い(屋久島はひとり旅が多い)一方で、子連れの地元民などもワイワイやってます。名物は「首折れサバ」であるものの入荷は限定的なので、あまり期待しないで訪れるようにしましょう。
ヤッホーみんな息してる?ちょっと信じられないサイズ感のエビフライ、それも2本です。東京にエビフライ定食が4,125円の迷店があるのですが、そのお店のエビフライよりも全然大きく本数は倍で味も上。可食部も多く、頭のかなり攻めた部分まで食べることができます。
小鉢として「ひじき煮」に茶碗蒸しも付いてきます。茶碗蒸しには鶏肉やぎんなんがたっぷりと組み込まれており、かなりの食べ応えがありました。
他方、お味噌汁は妙に甘く私の口に合いませんでした。これが当店流なのか屋久島流なのかは知らない。
ゴハンはイマイチを通り越して不味いですね。長時間保温されていたような独特の風味を感じます。ローカーボの実践に踏ん切りをつけてくれる味覚です。連れは「お造り定食(飛魚唐揚付)」を注文。2,400円です。お造りは地魚を用いており、見るからに新鮮で上手そう。左の柑橘はレモンじゃなくて何だろう。
オプションで付けた「飛魚唐揚」。そう、ここ屋久島の名物魚はサバの他にトビウオも挙げられます。鹿児島発の高速船の名称は「トッピー」ですが、このあたりにおけるトビウオの別称です。
なるほど必修科目なだけあってどれも美味しかったです。人に拠っては「観光客向けの店で割高」と評する場合もありますが、それがどうしたと胸を張ってオススメできる店であり、そのような口コミに心を惑わされる必要はありません。少なくともエビフライは全国トップレベルの味覚です。「地魚料理 若大将」にせよ、屋久島は魚介類が旨いなあ。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。