この日は羽田空港から発つ予定があり、ちょうどランチを食べ逃しそうなタイミングだったので、品川駅すぐのロイヤルホストでパっと食べようということに。この店舗にお邪魔するのは20年ぶりぐらいかもしれません。
ちなみにロイホはは意外に店舗数が少なく、山形や栃木、岐阜、三重、北陸、山陰、四国などには展開していなかったりもします。その他、全店舗直営・安売りからは距離を置くという、ファミレスとしては独自路線を貫くお店です。2021年には開業50周年を迎えました。
これぞファミリーレストランという大箱なのですが意外にも家族連れは少なく(この日は土曜日だ)、お友達同士で来ているグループやシニア層が多い。スタッフはCAさながらにビシっと決まったユニフォームを着こなしており、動きもキビキビとしています。品川という土地柄がそうさせるのかもしれません。
まずは看板メニューの「オニオングラタンスープ」を。新婚旅行で来日中のマリリン・モンローが3日連続で食べたという逸話があるひと品。なるほどコンソメのボディはしっかりしており玉ねぎの甘味も強く、このクオリティのスープが500円かそこらで食べれる店は世界を探しても中々無いでしょう。
スープものが良いと判断し、「オマール海老のクリームスープ ~BISQUE~」を追加注文。ワオ!美味しい!甲殻類の風味たっぷりで、魚介の出汁の旨味もきいており素晴らしい出来映えです。生クリームのリッチな口当たりもすごくいい。ミシュラン星付きレストランでシレっと出されれば、ファミレスの料理だと気づける人は極めて少ないはずです。
アンガスサーロインステーキサラダ。酸味のきいたケールサラダにアンガス牛のステーキが100グラムも乗っています。これが、旨い。一般的にアンガス牛は歯ごたえがありすぎるきらいがありますが、どのような工夫をしているのか和牛のローストビーフのように口当たりが良い。JFKのアメリカン航空ファーストクラスラウンジでの食事なんかよりも遥かにレベルが高いと言えるでしょう。
他方、パン(ガーリックトースト?)は全然美味しくないですね。もちろんファミレスのオマケのパンだからと言われればそれまでなのですが、これまでの料理が素晴らしかっただけに、余計に悪目立ちしてしまった気がします。「黒×黒ハンバーグ」。国産の黒毛和牛と黒豚を混ぜ合わせたもので、ソースはガーリック系をチョイス。肉の質感がしっかりと残り、肉食ってる感が豊富なハンバーグです。付け合わせのグラタン(?)も非常にレベルが高い。
とは言え結論として、ロイヤルホストは大変素晴らしい。私が外人に「こんど日本に行くんだけど、食事は何がオススメ?」と聞かれれば、回転寿司とラーメンとロイヤルホストだと答えたいぐらいです。酒も安く予約もできるので、何なら会社の飲み会で使っても良いかもしれません。
世の欧米系のレストランの殆どは、味も接客もロイヤルホストのレベルに達しておらず、下手なホテルのオールデイダイニングよりも全くクオリティが高いと言えるでしょう。ファーストクラスでの食事なんかよりも全然美味しい。皆さん自信をもってロイヤルホストをご堪能下さい。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。