久しぶりの成田空港「JALファーストクラスラウンジ (JAL First Class Lounge)」。羽田空港の同ラウンジは2022年秋に訪れたばかりですが、成田空港のそれとしてはコロナの都合もあって2019年末ぶりです。
羽田と同様にゲストは殆ど居らず寂しい限り。また、食事についてはビュッフェ形式を取りやめており、スマホからQRコードを読み取ってのオーダー形式なので臨場感に欠けます。
前菜についても昔は選り取り見取りだったのに、今や缶詰か瓶詰かのオイルサーディンが並ぶといった程度。貧相な結婚式2次会であってももう少し背伸びするところでしょう。エビチリはどう贔屓目に見ても冷凍食品のそれであり、謎のスクランブルエッグの付け合わせも何をどうしたいのか理解に苦しみました。
スシバーはあるにはあるのですが、その場で注文して握ってもらうということはなく、スマホ経由でモバイルオーダーという味気無さ。味わいについてもその辺の回転寿司と同等かそれ以下です。昔は中トロとかもあったのに、何とも残念なスシバーです。
連れはおなじみ「阿夫利」の柚子塩ラーメンを注文。やはり外注で店名を名乗っているだけあって美味しい。人気ラーメン店の矜持を感じた瞬間です。
食後にラウンジ内を探検するのですが、「JOHN LOBB(ジョンロブ)」の靴磨きコーナーはおろか、リニューアルしたばかりの「JAL’s SALON」までが立ち入り禁止となっており、随分と寂しいファーストクラスラウンジにデグレードしていました。wifiの繋がりも悪い。
これが日系最高峰のラウンジと考えると情けない。実に情けない。「カタール航空ファーストクラスラウンジ(Qatar Airways Al Safwa First Lounge)」の爪の垢でも煎じて飲ませたい気分です。必要な無駄まで削ぎ落としてしまっていますが、何でもかんでもコロナとプーチンと円安のせいにするのは違うと思いました。
搭乗時刻となり機内へ。先ほどはファーストクラスラウンジを利用させて頂きましたがハノイ線はファーストクラスの設定が無く、ビジネスクラスでの利用です。アメニティが寂しい。どれもアイテムもビジネスホテルに置かれているようなもので、まあ、近距離アジア路線とはこういうものなのかもしれません。
ところで最近の国内線ファーストクラスは円安だからか何なのかシャンパーニュを出すのを渋りつつあり、ついにイタリアのスパークリングに置き変わってしまったのですが、国際線ビジネスの泡はきちんとシャンパーニュでした。CAのノリが良く、2-3杯おかわりした後は何も言わずにジャンジャン注いでくれます。
ただ、今回の空の旅については色々と考えることが多く、各エアラインとの付き合い方も改めようかなとすら思い始めました。というのも、ファーストクラスラウンジのショボさは既に述べた通りであり、またダイヤモンド会員であっても座席がアップグレードされるのは非常に稀(そもそもそれ以上アップグレードされない座席クラスで予約していることも多い)で、時間とお金をかけて上級会員を維持する意義が感じられなくなってきたからです。
機内で楽しむ酒や食事についても限界があり(気圧の関係で1本10万円以上するワインなどを飲んでも全然美味しくない)、であれば空港のレストランで好き放題食べ、機上では何も口にせず睡眠に徹するのが勝ちパターンな気がします。事実、ブリティッシュエアウェイズやアメリカン航空など欧米系のエアラインはラウンジでの飲食を充実させ、機内サービスは簡素とする方向にシフトしています。
睡眠についても、私はファラオのように寝相が良いためプレミアムエコノミーほどのシートピッチで充分に熟睡でき、ビジネスクラス以上の広さは持て余す傾向にある。
もちろんこれは近距離~中距離路線だからこその感想かもしれませんが、少なくとも安近短な旅行については飛行機にお金をかけるのは控えようと思いました。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。