店内入ってすぐに立ち飲みスペースがありスペインっぽさ全開。厨房に沿ってカウンター席が並び、奥と2階にはテーブル席が用意されています。
石浦隆史シェフはバスクの1ツ星「アラメダ」で腕を磨き、帰国後に当店を開業。料理だけでなく、その陽気な人柄に惹かれて訪れる常連客も多い。
訪れるゲストの99%が注文する「シードラ」。いわゆるシードル、リンゴ酒であり、高い位置に置かれた樽から直接ジャバジャバとぶっこぼしながら注がれます。アルコール度数が低いからいくらでもいける。
この日は2次会で訪れたので控えめサイズで臨みます。まずは「おつまみ冷え冷え薄切り豚」。実物を上手に表現した料理名であり、まさに冷え冷えの薄切り豚のおつまみでした。続いて甘海老のアヒージョ。安物のエビでなく甘海老を用いているのが特長的。その辺の雑な飲み屋で食べるアヒージョよりも旨味が濃く、お腹がいっぱいなはずなのにバクバク食べ手しまました。
「じゃがいものスペイン風オムレツ」にはじっくりと熟したジャガイモを用いており、穀物の深みをしみじみと楽しみます。ニンニク風味のきいたマヨネーズもクセになる美味しさ。
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「じゃがいものスペイン風オムレツ」にはじっくりと熟したジャガイモを用いており、穀物の深みをしみじみと楽しみます。ニンニク風味のきいたマヨネーズもクセになる美味しさ。
軽く飲んで軽くつまんでお会計はひとりあたり3千円ほど。今回は2次会使いだったので当店の真の実力を完全に測ることはできませんでしたが、素晴らしい飲み屋であるという片鱗は十二分に感じられました。次回はしっかりとお腹を空かせて「ピルピル」や「パエリア」、秋冬のジビエなどを試してみたいと思います。
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北陸新幹線開通前は秘境的な小京都として魅力があった金沢。開通後は客層が荒れだし、土日連休は東京のガチャガチャした人ばかりです。それは飲食店においても同様で、金曜日の夜から日曜日にかけての鮨屋など港区のちょづいた店と雰囲気は似てきています。きちんと食事を楽しみたい方は、連休を外して訪れましょう。
- 一本杉 川嶋(いっぽんすぎ かわしま)/七尾 ←能登半島にゴールデンルーキー現る
- レ・トネル(Les Tonnelles)/金沢 ←世界一炎上に耐性のないお店。
- ベルナール(BERNARD)/金沢 ←デジタルNG。大切な方と素敵な時間を過ごすためにどうぞ。
- Installation Table ENSO L'asymetrie du calme(インスタレーションテーブル エンソ ラシンメトリー ドゥ カルム)/金沢 ←ただ単にお値打ちというだけでなく、料理のひとつひとつが大変凝っており、しっかりと美味しいのが素晴らしい。
- 味処 大工町 よし村/金沢 ←どこかの石油王の予約と取り違えているのではないかと心配したレベルの満足度。
- 銭屋(ぜにや)/金沢 ←金沢でしっかりとした日本料理を食べたいのであれば、いの一番に検討すべきお店。
- 鮨処あいじ/金沢 ←ガタッ!と、思わず立ち上がりたくなるような価格設定です。
- 乙女寿司(おとめずし)/金沢 ←我が心の北陸ナンバーワン鮨屋。
- 鮨 志の助/金沢 ←とにもかくにも費用対効果が抜群すぎる。
- 小松弥助/金沢 ←このクオリティでこの価格は恐ろしくリーズナブル。
- 蕎味 櫂(キョウミ カイ)/金沢 ←〆の食事に蕎麦が出る王道の日本料理店。
- 太平寿し(たへいずし)/野々市 ←小躍りしたくなるような費用対効果。
- ヴィラ・デラ・パーチェ(VILLA DELLA PACE)/七尾 ←気が遠くなるほどの費用対効果の良さ。
- ラトリエ・ドゥ・ノト (L'Atelier de NOTO)/輪島 ←まさに「能登の食材を紹介する媒体」。