目黒駅から歩いてすぐの雑居ビル「メグロードビル」2階にある「aizbar(アイズバー)」。ワインバーとカウンタービストロの中間的なポジションのお店であり、アメリカワインが主力という珍しいスタイルです(写真は食べログ公式ページより)。
なお、この日はスマホが入ったカバンを秘書が車に持って行ってしまったので私自身が撮った写真は1枚も無く、全ては引用であることをご承知おきください。
ワインリストを確認すると、なるほどラインナップはアメリカ、それもナパ・ソノマのものが多く、いずれもお値打ち。グラスワインは千円程度から始まり、しかも1杯が150ミリリットルと気前が良いので、実質的にはすげえ割安です。3-4杯も飲めば充分に酔っぱらえるでしょう。
アミューズは小鯛を軽く炙ったもの新生姜と赤玉ねぎをアレンジします。何とも豪華なお口取りでした。
スペシャリテの「本日の鮮魚と色彩り野菜のサラダ仕立て」が凄い。30種類以上の野菜を一皿に盛り込んだものであり、野菜だけでなく魚介類(この日はカンパチ)もたっぷり組み込まれています。そのへんの居酒屋の海鮮サラダの3-4人前はあるのではなかろうか。並のOLであればこのひと皿で腹が膨れてしまうかもしれません。ボイル野菜やピクルスなども含まれており、食感に変化があるのもいいですね。
野菜料理、続く。今度はたっぷりのキャベツとキノコをハーブのきいたバターで炒めエビをトッピング。言ってしまえば料理好きなオカンの手料理とも言えなくもないですが、心温まるひと皿です。
メインディッシュは鶏肉。淡路のブツだったっけかな?200グラム近くはありそうなドッシリとしたポーションの鶏肉に火を入れシンプルに頂きます。タスマニアのマスタードの酸味とプツプツ感がアクセントとなり、サイズは大きいものの食べ疲れることはありません。
〆にひと口のリゾットが供されるとのことでしたが、全然ひと口じゃなくって普通に茶碗一杯ぐらいはありました。アサリとトマトの風味がきいており、お米には程よく芯が残っておりサクサクパクパクとスピーディーに食べ進めることができます。
以上を食べ、お料理に合わせてグラスワインを3杯選んでもらい、お会計は8千円ほど。これだけしっかり飲み食いしてこの支払金額はリーズナブル。アメリカワインのワインバーと言えば麻布十番「Blue(ブルー)」を私はすぐに思い起こすのですが、あちらよりも量がタップタプでしっかり酔える印象を持ちました。
もちろんソムリエールのワンオペなので、場面で皿出しのテンポは悪くなりますが、これは仕方ありません。たっぷりのグラスワインを傾けながらのんびり待ちましょう。1次会でも2次会でも、おひとりさまでも楽しめる使い勝手の良いお店。次回は夜遅くに2次会でお邪魔してみたいと思います。
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目黒は焼鳥やトンカツ、カレーにラーメンと生活に密着した飲食店が多く、そのいずれのレベルも高い。地味ですが豊かな食生活が約束されている街です。
- サエキ飯店 ←食堂系中華の最高峰。
- レストランユニック(restaurant unique) ←ジビエが自慢。
- クロデグルメ(Clos Des Gourmets) ←1万円でお釣りが来るミラクルなフランス料理店
- 立飲ビストロシン サンテ(SHIN Sante) ←普段使いの最高峰。
- 手づかみDining 東京ハンズ(Tokyo Hands) ←大好きだ愛してる。
- リナシメント(RINASCIMENTO) ←前菜の盛合せ。ぐわー!なんだこりゃ!
- 和創作 太(わそうさく た) ←これをお買い得と言わずして何と呼べば良いのでしょうか。
- 鳥しき ←焼鳥界のレジェンド。
- LAND(ランド) ←目黒のカレーはコチラでキマリ。
- 薬膳スープカレーシャナイア(Shania) ←でもスープカレーならこっち。
- 支那ソバ かづ屋 ←下手な中華料理屋に行くよりも余程上質。ワンタンメンはマスト。
- 鶏そば きび ←まるで上質な水炊き屋のような味わい。
- とんき ←80年の歴史は伊達じゃない。
- タイ料理 みもっと ←ここはガチでやばたにえん。
市や区など狭い範囲で深い情報を紹介する街ラブ本シリーズ。2015年の『目黒本』発売から約4年の年月を経て、最新版が登場!本誌は目黒に住んでいる人や働いている人に向けて、DEEPな目線で街を紹介するガイドブックです。