佐渡島は佐和田エリアにある自称オーベルジュ「Ryokan浦島」。結論から述べると、ここ数年泊まった中ではトップクラスに酷い宿泊施設です。佐渡の西側、佐和田エリアの海沿いにあり立地は魅力的なのですが、1泊7-8万円の宿としてはお粗末としか言いようのないクオリティでした。
ハコそのものは有名な建築家の名が入った建物であり悪くないのですが、オペレーションのレベルは著しく低い。私はメールで予約を入れ何往復もやりとりしているのに、結局前日のちょうど忙しい時間帯に鬼電話して来、何とか折り返してやったら単にメールで合意した内容を読み合わせするだけでした。
また電話口でしつこく到着時間を聞いてきた割に、いざ到着するとこのボロボロのソファに案内され20分近く放置されました。お茶も出さず、荷物運びのアシストもなく、1泊7-8万円の宿としてはホスピタリティという観点が全く欠落しています。
我々は無人のロビーに放置されており、流石に変だということで内線で催促すると、ようやく部屋へ案内されました。何なのこの運用。
「クラブルーム」なるちょっと高めの部屋を予約していたのですが、何だか独身OLの部屋のような雰囲気です。玄関ドアの防音も全然ダメで、ロビーの調律されていないグランドピアノをガキがガチャンガチャンぶっ叩きまくっていて超うるせえ。
ミニバーの冷蔵庫にミネラルウォーターが2本。巨大なコーヒーメーカーもあるのですが、用意されるカプセルは2つのみであり、まさに無用の長物でした。
こちらはベッドルーム。マットレスにシモンズの何やらを採用しているとドヤ顔なのですが、ゴミ箱やティッシュケースなどの小物はがニトリで数百円で売ってそうなものばかりであり生活感に溢れています。
ウェットエリアはやはり人の家のような誂えです。機能的で悪くないのですが、1泊7-8万円の宿としてはあまりに日常的でありロマンに欠けます。(温泉ではない)大浴場もあるとのことでしたが、「コロナの影響で大浴場にタオルを用意できない」という謎理論があり、部屋から持ち出す必要があり超ダルい。また部屋に用意されているタオルはバスマットにフェイスタオルとバスタオル1枚づつであり、苦学生の下宿のような生活を強いられます。
夕食は百畳近い大広間を襖でふたつに区切っており、お隣の部屋ではどんちゃん騒ぎの乱痴気騒ぎ。アルティメットの大会でも開催されているのかと心配するほどバッタンバッタンとガキどもが暴れています。料理そのものも海鮮居酒屋といった程度であり、悲痛としか言いようがない食事でした。詳細は別記事にて。
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我々は2泊するので2度目の夕食は館内のフランス料理店「ラ・プラージュ(La Plage)」へ。しかしながら料理のレベルは「俺の~」系列にすら達しておらず、ダサい披露宴のようです。コーヒーのミルクがコーヒーフレッシュな時点でお里が知れます。
和風の朝食も幕の内弁当に毛が生えた程度であり、まさに作り置きといった温度帯。これにゴハンが付くのですが、その炊き加減めベチャベチャであり世界有数の米どころで提供するものとしては愛情が感じられませんでした。
洋風の朝食もビジネスホテルのそれと大差なく、ポテトサラダに至っては業務用の既製品の気配すら感じさせます。パンも激マズく、シェフのフランスで腕を磨いたという経歴すら怪しく感じて来ました。フランスで生活したことがある人間であれば、こんなクオリティのパンを出せるわけがない。
ここ数年泊まった中ではトップクラスに酷い宿泊施設でした。1万円やそこらの民宿や旅館であれば私もうるさいことはいいませんが、1泊7-8万円の自称オーベルジュでこれは無い。さすがに頭にきて偉いっぽい人に苦情を申し入れたのですが、スミマセンスミマセンと謝るだけで、特に何か解決へ向けて動き出したわけではありません。スミマセンじゃあ済みません。
当館からスピンオフした「新潟浦島 小平(にいがたうらしま こへい)」においても違和感しかなかったので、つまりはそういう世界観なのでしょう。
ネット上には当館をベタ褒めしている記事も多いですが、どういった属性のライターが書いているのかをしっかりと見極めてから予約を入れるべきだったなと、大変反省した滞在でした。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。