越前町の海沿い、漁火街道にある「料理宿やまざき」。日本海に面した漁師町にある料理旅館であり、越前ガニを中心とした地元の魚介類で勝負します。建屋は築100年を超える古民家を加賀から移しリノベしたそうです。
玄関から上がってすぐにロビー。高い天井に立派な梁が通り、まさにジャパンな風情です。朝と夜にはコーヒーのサービスがあります。
ロビー奥のテラス。日本海と庭園の緑とのコントラストが美しく、決して豪華ではありませんが心安らぐ風景です。お部屋へと参りましょう。リノベしたばかりの広いお部屋があるということだったので、そちらに予約を入れました。なるほど広い。旅館としてダイニングエリアとベッドエリアが分かれているのは珍しいかもしれません。
こちらがリビングエリア。写真には映っていませんが、大型薄型のテレビもあります。wifiはあるにはあるのですが、速度は遅く回線は安定しないので、動画をガッツリみたいな用途は諦めて下さい。そもそもこういう旅館でインスタとかtiktokは禁止です。法律で決まっています。
見て下さい、この朝ごはん量を。その辺の海鮮居酒屋のコース料理が尻尾を巻いて逃げ出す質および量であり、成人の1日分の栄養素全てが詰まっている勢いです。
こちらはマイカのお造り。私のそう短くない人生において、朝っぱらからこんなに高品質なイカを食べたのは初めてかもしれません。まさにイカんともしがたい美味しさです。
お椀は丼サイズで。お魚はカワハギでありコッテリとした味覚が堪りません。また、スープそのものにも海の恵みがたっぷりと詰まっており、得も言われぬ風味を放っています。
地元のカレイ。干したものではなく鮮魚をそのままバリっと焼き上げています。身と皮のジューシーな箇所、いわゆる冷静と情熱のあいだ部分が抜群に旨く、運転が無ければ日本酒をお願いするところでした。
お茶碗に白米は用意されているのですが、それとは別にアワリと岩モズクの雑炊も用意されています。しかも前夜に食べたようなアワビのスライスがジャンジャンぶちこまれており、私のそう短くない人生において、朝っぱらからこんなに高品質なアワビを食べたのは初めてかもしれません。
いやー、旨かった。余は満足じゃ。もちろん東京からのアクセスは抜群に悪く、機能的でスタイリッシュな部屋や洗練されたサービスなども期待できません。しかしながら最上級の海産物を腹いっぱい食べて温泉につかって後は寝るだけという目的であれば、これ以上はないという満足度を提供してくれる料理宿です。こういったスモールラグジュアリーの形もあるのだと会心した滞在でした。ウェットエリアは古い建屋を頑張って改装したなという印象。当たり前ですがこのあたりの使い勝手はどうしても外資系の機能的な水回りからは劣ってしまいます。
部屋にお風呂はなく、大浴場を利用します(写真は公式ウェブサイトより)。「越前くりや温泉」という源泉100%のお湯だそうで、ややトロみがあって軽く若返ります。時間の定めはなく好きな時に好きなだけ浸かることができるのがいいですな。
温泉でさっぱりした後、夕食はお部屋で頂きます。和室ながらベッドが予め用意されており、旅館特有の食事中に布団を敷いてワタワタといったオペレーションが無いのが良いですね。なお、当館は小学生以下は立ち入り厳禁のため、静かに食事に淫することができます。詳細は別記事にて。朝食は1階の大広間にて。ただし大広間といっても数部屋しかない小さな旅館であり、この日の朝食は4テーブルしか用意されていませんでした。相変わらず高い天井がカッコイイ。見て下さい、この朝ごはん量を。その辺の海鮮居酒屋のコース料理が尻尾を巻いて逃げ出す質および量であり、成人の1日分の栄養素全てが詰まっている勢いです。
こちらはマイカのお造り。私のそう短くない人生において、朝っぱらからこんなに高品質なイカを食べたのは初めてかもしれません。まさにイカんともしがたい美味しさです。
お椀は丼サイズで。お魚はカワハギでありコッテリとした味覚が堪りません。また、スープそのものにも海の恵みがたっぷりと詰まっており、得も言われぬ風味を放っています。
地元のカレイ。干したものではなく鮮魚をそのままバリっと焼き上げています。身と皮のジューシーな箇所、いわゆる冷静と情熱のあいだ部分が抜群に旨く、運転が無ければ日本酒をお願いするところでした。
お茶碗に白米は用意されているのですが、それとは別にアワリと岩モズクの雑炊も用意されています。しかも前夜に食べたようなアワビのスライスがジャンジャンぶちこまれており、私のそう短くない人生において、朝っぱらからこんなに高品質なアワビを食べたのは初めてかもしれません。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。