北陸インド料理のパイオニア、野々市の「印度料理 ルビーナ」が金沢駅前のクロスゲート2階に移転リニューアルオープン。「ドルミール(DORUMIRU)」にせよ、この商業施設は地域の有名店を引っ張って来る芸風なのでしょう。
白を基調とした店内。内装デザインはインドからやってきたスペシャリストが手がけているようで、なるほど街中にあるインネパ料理店にお邪魔する時と違って背筋が伸びます。とは言え商業施設内のレストランフロアでもあるので、カジュアルな服装のゲストが大半でした。
私は数量限定の「ビジネスランチ」を注文。1,500円。+100円でサラダも付けれるとのことだったのでお願いすると、思いのほか手の込んだものであり、加賀太胡瓜なども含まれていて県外客にとってはテンアゲです。
カレー1皿目は「ジンガマライ」。ココナッツミルクを土台としたクリーミーな味覚であり、エビが2匹入っていました。美味しいのですが、「エビのカレーです」と説明するのであればもう少しエビ比率を高めて欲しいところです。
こちらは「ベンガンブルタ」。ナスをタンドール窯で焼いて、スパイスと共にペースト化したドライカレーです。炭の香りでしょうか、ナスの風味と共に非常に香ばしく食欲をそそる味わいです。
ナンは+100円でチーズナンに変更できるとのことだったので迷わずお願い。都内のインド料理店であれば+300-400円は下らないオプションであることを考えると大変良心的です。パリっと焼き上がった生地の中にとろーりとろけるチーズがギッシリ。先の2種のカレーを差し置いてこちらが最も印象に残りました。
以上で1,700円。サラダやチーズはお値打ちだとは思いますが、2種のカレーだけで勝負するには少々物足りなく感じました。もちろん当店のコンセプトは「LUXURY INDIA」であり宮廷料理調のコース料理が本懐だと思うので、「ビジネスランチ」のように即本番なコンセプトでは真価を発揮できないのかもしれません。
ツイート
関連記事
北陸新幹線開通前は秘境的な小京都として魅力があった金沢。開通後は客層が荒れだし、土日連休は東京のガチャガチャした人ばかりです。それは飲食店においても同様で、金曜日の夜から日曜日にかけての鮨屋など港区のちょづいた店と雰囲気は似てきています。きちんと食事を楽しみたい方は、連休を外して訪れましょう。
- 一本杉 川嶋(いっぽんすぎ かわしま)/七尾 ←能登半島にゴールデンルーキー現る
- レ・トネル(Les Tonnelles)/金沢 ←世界一炎上に耐性のないお店。
- ベルナール(BERNARD)/金沢 ←デジタルNG。大切な方と素敵な時間を過ごすためにどうぞ。
- Installation Table ENSO L'asymetrie du calme(インスタレーションテーブル エンソ ラシンメトリー ドゥ カルム)/金沢 ←ただ単にお値打ちというだけでなく、料理のひとつひとつが大変凝っており、しっかりと美味しいのが素晴らしい。
- A_RESTAURANT(ア レストラン)/金沢 ←イノベーティブ・フュージョン系では頭ひとつ抜けている。
- 味処 大工町 よし村/金沢 ←どこかの石油王の予約と取り違えているのではないかと心配したレベルの満足度。
- 銭屋(ぜにや)/金沢 ←金沢でしっかりとした日本料理を食べたいのであれば、いの一番に検討すべきお店。
- 鮨処あいじ/金沢 ←ガタッ!と、思わず立ち上がりたくなるような価格設定です。
- 乙女寿司(おとめずし)/金沢 ←我が心の北陸ナンバーワン鮨屋。
- 鮨 志の助/金沢 ←とにもかくにも費用対効果が抜群すぎる。
- 小松弥助/金沢 ←このクオリティでこの価格は恐ろしくリーズナブル。
- 蕎味 櫂(キョウミ カイ)/金沢 ←〆の食事に蕎麦が出る王道の日本料理店。
- 太平寿し(たへいずし)/野々市 ←小躍りしたくなるような費用対効果。
- ヴィラ・デラ・パーチェ(VILLA DELLA PACE)/七尾 ←気が遠くなるほどの費用対効果の良さ。
- ラトリエ・ドゥ・ノト (L'Atelier de NOTO)/輪島 ←まさに「能登の食材を紹介する媒体」。