首里 ほりかわ/那覇

首里城近く龍潭池(りゅうたんいけ)の脇の路地にある「首里 ほりかわ」。両手を広げれば通せんぼできそうなほどの細い道にあるため、普通の方向感覚を有していたとしても迷うかもしれません。そば屋らしからぬオシャレなエクステリアが目印です。
外観同様に内装も洒落ており、アジアン調のカフェのような雰囲気。子連れはOKですが座敷や大テーブルは無いのでご注意を。奥にはテラス席もあります。ちなみにこの日はスタッフの休養日であるため、メニューを絞っての案内でした。この割り切り方は嫌いじゃありません。
単品の「そーきそば」と「じゅしぃ」を注文。前者は810円の、後者は260円です。
「そーきそば」ながら「そーき」は別皿で出てくるので、コチラは「素そば」です。スープが美味しいですねえ。もう少し白濁させれば豚骨ラーメンもかくやと思わせる濃密な味わいであり、ベースの鰹出汁の風味も活きていて「素そば」ながら飽きさせません。麺は自家製麺で、つるりと滑らかな舌ざわりが印象的。ちなみに「素そば」単品であれば450円であり、このクオリティのそばがこの価格設定は大変お値打ちです。
別皿の「そーき」。調味には黒砂糖を用いているのか、どっしりとコクのある味覚です。骨からの身離れもよく思いのほか可食部も多い。差分から計算するに「そーき」は400円ほどですが、その値付けに見合った美味しさです。
「じゅしぃ」は派手な盛り付けであり、相場からすると絶対額は高めですが納得の味わい。トッピングのおひたしやゴボウなどは別皿にすれば立派な小鉢となるでしょう。
美味しかった。とても美味しかった。やはり白眉はスープであり、他の味とごちゃまぜにならぬよう別皿にしている理由が良くわかりました。冒頭に記した通りこの日は限定メニューでの案内だったので、次回はフルラインナップの日に訪れてみたいと思います。自家製の豆腐とモズクの天ぷらを食べるんだ。

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