那覇のディープな飲み屋街「栄町(さかえまち)」の迷路のようなエリアにある「骨汁屋(ほねじるや)」。「骨汁」とは沖縄のローカルフードであり、骨付きの豚肉を煮た料理であり、たまーにそば屋のサイドメニューにオンリストされていたりします。当店はその専門店です。
それにしても暑い。屋根はあるものの路地に椅子を並べただけなので、気が遠くなりそうなほど暑いです。店員さんは気を気かせて扇風機をダブルで照射してくれるのですが、焼け石に目薬といった灼熱地獄であり、危うく天に召されそうになりました。
盛り付けるだけかと思いきや意外と提供に時間を要し、注文から10分ほど待って「骨汁+骨丼セット」が到着。骨汁単品だと900円で、セットは+100円で骨丼が付くので、お腹に余裕がある方はセットを注文すると良いでしょう。主題の「骨汁」。豚肉は日替わりで、この日は「我那覇アグー」という豚肉です。スープが美味しいですね。カツオや昆布をベースとしたものに豚のエキスが溶け込み、コクがありつつもゴクゴクと飲める軽やかさ。しかし熱帯夜に食べるには厳しい温度帯でもあります。
途中で別皿のお野菜をトッピングしたり、生姜や肉味噌を入れたりして味変を進めます。肉塊は大きく見えますが、その大部分は骨であり可食部はそれなりです。あまりに暑いので骨から肉をほぐしていくのが面倒になってきます。それでも肉バラシを怠ると骨をガリっと噛んで歯が折れる危険に晒されるので注意が必要です。
こちらは「肉丼」。先の肉を醤油ベースのタレで煮たもので、+100円としては大変お値打ち。ただし、骨から肉をほぐしていく工程はセルフで行う必要があり、暑さもあって面倒になってきました。
肉をほぐして卵黄をトッピングした完成形。これを盛り付けるのに数分を要し、汗は3リットルはかいたのですが、水も出さない(ペットボトルで別料金)というのはユーザーエクスペリエンスとしてどうなんだろう。あまりに暑く、骨を取り外すのも面倒で、忍耐を試された食事でした。ただしコンセプトは興味深く千円ポッキリという価格設定も悪くないので、訪れる季節さえ間違えなければ面白いお店かもしれません。1-2月の肌寒い季節にどうぞ。
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