ダブルツリー by ヒルトン那覇/旭橋

ここ数年はハイアットに泊まることが多く、「グローバリスト」というハイアットグループの最上級会員に認定され、大きな特典をいくつも受ける生活を送っているのですが、年100泊もしてるとさすがに飽きて来るので(ハイアットに非は無い)、他のホテルグループにも浮気してみましょう。

さて、エアラインやホテルなど旅行業界には「ステータスマッチ」という概念があり、どこかのグループの上級会員でありさえすれば、「お、この人は沢山お金を落としてくれる予感がする」と認定され、他所のグループの上級会員権を付与されることが多いです。偏差値の高い大学を卒業し一度大企業に就職すればそのあとの転職がラク、みたいな状況に似ています。
今回は前述の「グローバリスト」を根拠にヒルトンの上級会員をゲットしました。ちなみにヒルトングループのステータスマッチ制度は、承認後すぐにゴールドステータスが付与され、さらに90日以内に12泊すれば最上級会員の「ダイヤモンド」認定されるという仕組みです(2022年の場合。毎年ルールが変わる)。
直近で那覇に行く用事があり、普段であれば「ハイアット リージェンシー 那覇 沖縄」に滞在するところ、せっかくなので「ダブルツリー by ヒルトン那覇」に予約を入れてみました。ゆいレール旭橋駅直結とアクセス至便。那覇空港からタクシーでも10分かそこらです。
ちなみに「ダブルツリー by ヒルトン(DoubleTree by Hilton)」とはヒルトンのセカンドライン的な位置づけで、ちょっと豪華なビジネスホテルという印象です。従業員に英語を操る方が多いのは、さすがは外資系といったところでしょう。
今回は短期で独りでの滞在だったので一番安いお部屋に予約を入れました。広さは20平米弱で、大人2人で泊まるのは厳しそうです。それでも日系シティホテルのシングルルームと同等の誂えであり、この部屋が1万円かそこらで滞在できるのはお値打ちです。
バスルームも広くはありませんが、必要な機能は揃っています。バスタブの大きさなどはビジネスホテルに比べると結構大きい。アメニティは名も無きものですが、ディスペンサー式でないだけマシと言えるでしょう。
回線速度は芳しくありません。ホテルのコンセプトからしてビジネスユースが多いはずなのに、このスピード感はちょっときつい。770円の追加料金で「プレミアム」回線に接続できるそうですが、それも何だかなあ。
夕方は1階の朝食会場がダイヤモンド・ゴールド会員向けに開放され、簡単なスナックや飲み物(缶ビールなど)が提供されます。いわゆるクラブラウンジのカクテルタイムとは全く異なるスタイルであり、利用客は殆どおらず、居てもビジネスパーソンが仕事をしているか、肥満児がアイスめっちゃ喰ってるかぐらいでした。
同地翌朝の朝食風景。窓際の良い席などは上級会員向けに確保されており、一般客と明確に区分されているのが印象的です。ハイアット系はそこまで身分制度がはっきりとしておらず、入店時は上級会員であっても行列に並ぶ必要があり、平会員と一緒にごちゃ混ぜに座席がアサインされ、上級会員にとっては堪ったものではありません。
朝食のラインナップはビジネスホテル以上シティホテル以下といったところ。オンデマンドの卵料理は用意が無し。沖縄そばやじゅーしーなども用意されているのは観光客への配慮でしょう。
部屋の都合がついたとのことで、翌日からは広めのお部屋にルームチェンジして頂けました。設備や機能は初日の部屋と大差ありませんが、広さが倍ぐらいに感じます。これで1泊1万円かそこらで済むなんて、パリス・ヒルトンのファンになってしまいそうです。
58号線に面した部屋なのですが、堅牢な誂えであるためか暴走族でも通らない限り騒音は気になりません(沖縄には暴走族がまだ居ます)。また、当館は那覇のど真ん中にありビーチはおろかプールすら無いので家族連れが少なく、たいへん静かに過ごすことができるのが嬉しい。
バスルームも大幅に広くなりました。贅沢を言えば洗い場とバスタブを分け、トイレも独立した空間として欲しいところ。すみません段々と図々しくなってきました。
ちなみに先ほど「プールすら無い」と記しましたが、徒歩10分ほどの場所にある地元のスポーツクラブと提携しており、宿泊客は無料で利用することができます。この割り切り方は嫌いじゃありませんが、さすがに準備・着替えが面倒ですね。タオルもホテルから持参せねばならぬ。加えてスポーツクラブ内に明文化されていない独特のローカルルールもあり上手く馴染めず、けっきょく一度しか利用しませんでした。
いずれにせよ、費用対効果が大変良いホテルでした。ビジネスホテル以上シティホテル以下というポジショニングは出張族にとって打ってつけであり、使い勝手は抜群です。

観光やゴルフでは「ハイアット リージェンシー 那覇 沖縄」、仕事では当館と使い分けると良いでしょう。

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