苫小牧名物「カレーラーメン」の発祥の店「味の大王 総本店(あじのだいおう)」。1965年創業と歴史は古く、札幌の「みそ」、旭川の「しょうゆ」、函館の「しお」の三大北海道ラーメンに挑み、見事四天王入りを果たし、今や北海道で多店舗展開する勢いを見せています。新千歳空港から車で15分ほどの距離。駐車場は広く停められないことはまずないでしょう。
平日16時とヘンな時間に訪れたのでガラガラでしたが、ピークタイムには行列が生じるほどの人気店。店内はカウンター席の他、テーブル席や小上がりも用意されており、家族連れでも訪れやすい仕組みです。
スペシャリテの「元祖カレーラーメン」。ベースは豚骨で種々のスパイスが練り込まれており粘性が高い。いわゆる出汁のきいたカレーうどんとはベクトルの異なる味わいです。どことなくミルキーで、古奈屋のカレーうどん的な優しさも感じられました。
こちらは「チーズカレーラーメン」。先ほどのカレーラーメンにシュレッドチーズを山ほど削る形式です。チーズ表面に焦げ目があるのですが、バーナーで炙っているのでしょうか。チーズを少しづつスープに浸けるとトロトロと液状化し、スープがより円やかに感じられるようになります。
主なトッピングはワカメにモヤシ、ネギ、チャーシュー。カレーにワカメというのは意見が分かれるところでしょう。チャーシューも冷えて脂が固まっており、改善の余地はありそうです。
麺は一般的な中太ちぢれ麺であり、特長的なスープに比べると印象は薄い。スープの粘性が高くスープというよりもカレーであり、麺でドロっと受け止める様はライスのような位置づけでもあります。
カレーうどんのラーメン版でもなく、カレー風味のラーメンでもなく、「苫小牧カレーラーメン」の独特のポジショニングを確認できた一食でした。旅行者にとってのアクセスは良いので、空港の前後に訪れると便利かもしれません。軒先の自動販売機で販売されるお土産用のラーメンも充実していました。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。