DAIJUTEI(大重亭、だいじゅうてい)/金沢駅(石川)

高岡の人気洋食店「大重亭(だいじゅうてい)」が金沢駅すぐそばの商業施設「クロスゲート金沢」に出店。クロスゲートは何気に北陸各所の名店を引っ張って来るパワーがすごいなあ。凄腕の仕掛人でもいるんかなあ。
店内はテーブル席が4-5卓にカウンター席がいくつかで、トータル30席ほどでしょうか。奥に長い細い客席でありテトリスのL字ブロックのようなレイアウトです。
昔はランチセットを提供していましたが、現在はメインディッシュを単品で注文し、その上でサラダやスープなどのセットものを併せていくスタイルです。ライス・パン抜きの選択肢があるのが今風です。
炭水化物抜きの「Bセット」のサラダ。一般的なランチのオマケサラダとは一線を画し、野菜の質は上々で盛り付けも洒落ています。
「Bセット」のスープは「加賀野菜ミネストローネ」。普通に美味しいのですが、それほど加賀野菜感は無いというか野菜の量が極めて少なく、素朴なトマトスープに感じました。
私はスペシャリテの「能登牛入り溶岩石和牛ハンバーグ」を注文。単品で1,780円で、トッピングのエビフライが680円、Bセットが400円で、ランチとしては結構な値段となってしまいました。
肝腎の「能登牛入り溶岩石和牛ハンバーグ」ですが、うーん、悪くはないのですが語感に比べると迫力に欠けます。肉汁に乏しくジューシーさに欠け、何ならお向かいの「ショーグンバーガー(SHOGUN BURGER)」のパティのほうがレベルが高く感じました。エビフライについても外観は立派ですが可食部は少なく不完全燃焼です。
連れは「DAIJUTEIハンバーグ」という、金沢店オリジナルメニューを注文。チーズソースにシズル感たっぷりなのですが、特に味わいについてのコメントを聞くことができなかったので、つまりそういうことなのかもしれません。
決して不味くはありませんが美味しくも無く、その割に高いなあと感じたランチでした。冒頭に記した通りクロスゲートは北陸の名店を引っ張って来るパワーがすごいのですが、投げっぱなしジャーマン的にその後のクオリティが続かない気がします。そういえば1階の「ドルミール(DORUMIRU)」でも似たような地獄があったことを思い出しました。

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「大人絶景旅」と銘打ってはいますが、石川の名所をテンポ良くまとめています。グルメ情報も多くモデルルートの提案もあり、広告だらけのガイドブックとは一線を画す品質の高さです。