ハイアット系の一風変わったラグジュアリーホテルブランド「アンダーズ(Andaz)」。ヒンディ語で「パーソナルスタイル」を意味するそうで、2007年にロンドンで産声をあげ、現在では世界各地に25軒以上を展開しています。韓国では「アンダーズ ソウル 江南(ANDAZ SEOUL GANGNAM)」として2019年に開業。場所は江南(江南スタイルの江南です)の狎鴎亭エリアであり、東京で言うところの青山みたいな立地です。
入館してびっくり、ロビーフロアにクラブミュージックがガンガンに流れており、レセプショニストの声が聞こえないレベルです。東京のアンダーズとは雰囲気がまるで異なり困惑しましたが、そもそもアンダーズとはこうなのかもしれません。特筆すべきはレセプショニストたちの顔面レベルの高さでしょう。しれっとNewJeansに混ざっても数分間はバレないぐらいのナチュラル系キュート美人が勢揃いでした。
お部屋は一番安い「2ツインベッド」に予約を入れていましたが、私はグローバリスト様(ハイアットグループの最上級会員)なので当然にアップグレードされるものと思いきや、予約のままでのご案内です。先のNewJeansに「アップグレードしてもらえないの?っていうかしてよ頼むよ」とゴネてみると(勘定と感情は異なるのだ)、数分間の予約台帳との格闘の末、「残念ながら週末で満室なのでどうにもなりません」という回答でした。しゅん。
それでも広さは36平米もあり、たかだか2泊3日の滞在なので全く問題はありません。なお、当館は上級会員向けのラウンジなどは設けられておらず、その代わりかウェルカムドリンクとしてボルドーが1本と果物の盛り合わせが用意されていました。これはこれでありよりのありな運用です。
しかしながらベッドはあまりイケてないですね。無印良品のシングルベッドほどのサイズ感であり、アメリカ系ホテルのベッドとしてはかなり小さい。日本人よりも数段体格の良い韓国人にとってはキツキツかもしれません。電源周りはマルチタイプでUSBポートもありその数も多く、不便に思ったことは一度もありませんでした。
収納周りはも大きく機能的。しかしながら家具そのものには高級感は無く、「ハイアットプレイス」や「ハイアットハウス」のそれに近い印象です。
ウェットエリアはイマイチ使い勝手が良くありません。ベイシンが小さく蛇口も固定されており、顔を洗う際にガーンぶつけそうになる勢いです。
バスルームにつき、バスタブはなくシャワーブースがあるだけです。私は温泉宿を除いてバスタブに浸かることは無いので気になりませんでしたが、お風呂が大好きなしずかちゃんみたいな女を連れて行く場合はバスタブのあるお部屋を予約しておくと良いでしょう。
アメニティは「Christophe Laudamiel」。私は日本にあるハイアットは全てに泊まったことがあるのですが、これは初めて見るブランドです。世の中知らないことだらけである。
ウェットエリアはイマイチ使い勝手が良くありません。ベイシンが小さく蛇口も固定されており、顔を洗う際にガーンぶつけそうになる勢いです。
バスルームにつき、バスタブはなくシャワーブースがあるだけです。私は温泉宿を除いてバスタブに浸かることは無いので気になりませんでしたが、お風呂が大好きなしずかちゃんみたいな女を連れて行く場合はバスタブのあるお部屋を予約しておくと良いでしょう。
アメニティは「Christophe Laudamiel」。私は日本にあるハイアットは全てに泊まったことがあるのですが、これは初めて見るブランドです。世の中知らないことだらけである。
トイレは独立式で広く、ややもするとシャワー周りよりも専有面積は大きいかもしれません。もちろんウォシュレット完備であり、そのメーカーはTOTOで思わず目尻が下がります。
共用設備に参りましょう。フィットネスセンターは地下2階にあり、総客室数241にしては充実した設備と言えるでしょう。スポーツウェアのレンタルも可能で、グローバリストは無料とのことでした。
同フロアにプールもあり、壁一面のモニターに映像が流れるなどかなり奇抜な設計です。ジャクージやデイベッドなども用意されており、地下室ではあるものの不思議な楽しさのあるプールです。
朝食はロビー階から吹き抜けを上がったところにあるダイニング「チョガッポ(JOGAKBO)」で。このクラスのホテルにしては珍しくレストランは当店しか無く、朝食・昼食・夕食の全てを引き受ける多忙なお店です。詳細は別記事にて。
どこへ出るにも便利な立地であり(ソウルはグランドハイアットもパークハイアットも不便)、ホテル全体が機能的でシステマティック。ソウルの街を堪能するには最適なホテルと言えるでしょう。
一方で、東京のアンダーズとは使用感が丸っきり異なるので(日本だとハイアットセントリック銀座に近い印象)、そもそもアンダーズとは何なのか、という根源的な疑問が生じた滞在でもありました。私にとってのアンダーズ(パーソナルスタイル)探しの旅は続く。
関連ランキング:旅館・オーベルジュ(その他) | 狎鴎亭 / 清潭洞 アックジョン / チョンダムドン
人気の記事
- タイ料理 みもっと/目黒
- 鮨料理 一高(いちたか)/大濠公園(博多)
- インスタ映えするヤクザたち
- 現役のCAに聞く、機内でCAをスマートにナンパする方法
- あるグルメな乞食の話
- イケアの倉庫で絶望し、アイケアの配送に発狂した
- 「男におごられっぱなしの女は風俗嬢以下だ」刃物でも抜くように夫は言った。
- 某高級鮨店において港区ババァが大暴走した話。
- 日本の男は皆ロリコン。フランスと日本のレストランを比較して抱いた違和感について。
- もう疲れた。うどんが主食氏の事件について1日5回は聞かれる。
- 「東京タラレバ娘」状態に陥った女子を救うたった1つの方法
- 旦那の悪口を言う女は一生幸せになれない
- バレンタインに手作りチョコだけは勘弁して欲しい
- 「お代は結構ですから悪く書かないで下さい」とシェフに懇願された話
- 3ヶ月前にトラブった例の店からの電話が鳴り止まない
「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。