目黒立呑 おお島(おおしま)/目黒

名古屋で立ち飲みの「おお島」を展開する大島食品が東京に進出。場所は目黒駅前すぐの伏魔殿「サンフェリスタ目黒」の地下1階であり、私の好きな「ホルモン道場闇市倶楽部(やみいちくらぶ)」の並びです。
店内は厨房をぐるりと囲む20席ほどのカウンター。「立呑」と銘打ってはいますが実際にはハイチェアが配備されており、普通に座って飲めます。満席になったらまた違うんかな。
ビールやハイボールは500円を切って来るのですが、グラスは驚くべき細さですね。加えて氷投入系の飲み物などはテトリスのようにキューブアイスが詰まっており、可飲部はほとんどありません。容量が明確な瓶ビールを注文するのが吉です。
夏野菜のおひたし。ズッキーニにナス、ヤングコーンにジンワリと味が沁みており美味。大根おろしに明太子などのアクセントも心地よい。
「ごまさば」は九州方面のそれを勝手に期待していたのですが、何やら前衛的なひと皿がやってきました。妙にスパイス(ピミエントス?)が多用されており、決して不味くはありませんが困惑する調味です。
アジフライは「さしみ用あじ使用!」と大いばりで、なるほど確かに魚の質は良いのですが、兎にも角にもポーションが小さいですね。大振りな春巻き一本程度のサイズ感であり、これで640円は割高です。
「名古屋コーチンもも肉の柚あん焼」もアバンギャルドな調味であり、うわすべりした味わいで軽いパニックに陥ってしまいました。
以上を食べ、軽く飲んでお会計は4千円を超えました。うーん、これはちょっとパっとしないですねえ。美味しいお店を目指したいのか安い店を目指したいのか、どっちなのかよくわからない。似たような方向性では近所の「立飲ビストロシン サンテ(SHIN Sante)」が王者すぎて、何だかもう。

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