慶應の正門のすぐ近くにあるスペインバル「カサ・デ・マチャ(Casa de Macha)」。2003年にオープンし20周年も間近の老舗です。
店内は1階と地階があり、1階は厨房に面したカウンター席とテーブル席が少し、地階は30人は入れそうなパーティースペースです。大きな鏡があるのはフラメンコ教室を開いていた際の名残だそうです。
瀧本雅彦シェフは子供のころからスペイン大好きっ子であり、数年間をスペインで過ごし、帰国後に当店を開業。以来、毎年欠かさずスペインを訪れ最先端の空気に触れ続けています。
スペインの国民的ビール「マオウ」の生がありました。ワインについてはボトルで6千円前後での提案が多く、グラスであれば千円を切るラインナップです。お通しはニンジンの細切りのサラダでしょうか。スパイスがきいて美味しいのですが、量が少なすぎる面もあり、これなら出さないで何かの料理に混ぜ込んだほうが良い気もします。
マッシュルームのアヒージョ。ニンニクがたっぷりと投入されており期待を裏切らない味覚です。
タコのガリシア風。茹でたタコの足にオリーブオイルを垂らし、粉末のパプリカでアクセントを付けるシンプルなひと皿。ご覧の通りの安定の美味しさです。
「帆立貝のサルピコンサラダ」は所謂シーフードマリネです。帆立の品質があまりイケてないのが気になりましたが、他方、イカはイカした味わいでありプラマイゼロといったところでしょう。パエリャはフィデウアを注文。魚介の出汁のきいたパスタのパエリャであり、私はあれば好んで注文するのですが、連れは初めて見る料理だったらしく「海鮮塩焼きそばみたい」とのことでした。なるほど調味は日本人向けにテーラリングされているためか、スペインのそのへんの店で食べるよりも美味しく感じます。
お会計はひとりあたり1万円強。これはかなり派手派手に飲んだ結果であり、普通の飲食量であれば5-6千円ぐらいに落ち着きそうです。また今回はアラカルトでの注文でしたがコース料理の用意も活発であり、飲み放題が付いて5千円~というのは実にお値打ち。地階はすぐに貸切できるでしょうから、会社の飲み会などに打ってつけかもしれません。
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一時期スペイン料理にハマって有名店は片っ端から訪れました。印象に残ったお店を大公開!
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- ショクドウ ヤーン/小松(石川) ←日本の最先端の料理が日本海側の僻地にあるという痛快な皮肉。
- カセント/県庁前 ←日本で最高レベルのスペイン料理。
- Restaurant Koke(レストラン コケ)/烏丸御池(京都) ←日本でモダンスパニッシュを食べるなら関西だ!
- サルイアモール/代官山 ←味が濃くて量が多くて酒が豊富で高くなくてイケメン。
- スリオラ(ZURRIOLA)/銀座 ←麻布十番時代から大幅に進化。
- アロセリア ラ パンサ/銀座 ←サルイアモールの分店。リーズナブル!
- SECRETO(セクレト)/牛込神楽坂 ←きちんと主題を明確にした料理が多い。
- エルプルポ/神楽坂 ←ワイワイガヤガヤ雰囲気良し。
- バルマコ/神楽坂 ←スペイン料理入門編として素晴らしいお店。
- アメッツ/田原町 ←伝統料理で勝負するのが素敵。