ホライズンベイ・レストラン(Horizon Bay Restaurant)/東京ディズニーシー

東京ディズニーシーのポートディスカバリー(旧ストームライダーがあるエリア)にある「ホライズンベイ・レストラン(Horizon Bay Restaurant)」。『時空を超えた未来のマリーナに世界中からやってきたゲストをもてなすため、ヨットクラブを改装してレストランをつくりました』といういかれた夢のある設定のレストランです。
サービスタイプはバフェテリア。学食のようにトレーを持って列に並び、好きな料理をピックアップし、最後にレジでお会計という仕組みです。写真右下サンプルの「スペシャルセット」で食べたい場合はキャストに一声かけましょう。
座席数は500とバカでかいレストランなのですが、それですら埋めてしまうのがディズニーリゾートの実力です。パーク入場前からネットで予約できるので、当日待ったりするのが苦手な方は事前にそうしておくと良いでしょう。
ディズニーシーはお酒の提供が認められており、せっかくなので800円の白ワインを注文したのですが、これは全然美味しくないですね。分厚く短いグラスにも責任があるかもしれません。品種も不明。パーク内の最高級レストラン「マゼランズ(Magellan's)」であればもう少しマシなワインを出していたと思うのだけれども。
まずは「シーザードレッシングのサラダ」。これはもうコンビニと大差ない味わいですが、価格設定も450円とコンビニと同等なので、遊園地で摂る食事としては良心的な価格設定かもしれません。
「ガーデンサラダ、レモンドレッシング」は420円なのですが、「シーザードレッシングのサラダ」に比べると野菜にバリエーションがあります。純粋に野菜を楽しみたい場合はコチラがオススメです。
秋季限定の「キノコのチャウダー」は440円。普通に美味しいのですがレトルトのスープと大差ない味わいです。価格設定と規模の経済を考えればスープストックトーキョーぐらいのレベルは実現して欲しいところ。
「ハンバーグ、デミグラスソース」は1,280円。これは全然美味しくないですねえ。こちらもやはりレトルトのハンバーグに似た食感であり、600円のハンバーガーのパティの方が余程美味しい。ソースも人工的な味わいで私の口には合いませんでした。
他方、「スパイシーチキンのオーブン焼き」は悪くない味わいです。実際は低温で事前に熱を通しておき、仕上げにオーブンで表面を焼くだけでしょうが、鶏肉の品質は中々のもので、しっとりとした食感もクセになる味わいです。サイズも大きく、1,150円という価格設定はお値打ちと言えるでしょう。
ファミレスと同等かそれ以下の食事でありながら、普通に食べれば3千円近くするのは割高ですが、アミューズメントパークのレストランはそういうものだと割り切って臨むと良いでしょう。もしくは、同じ費用を投じるなら有料ファストパス代金(「またディズニーのルールが変わって、ファストパスが有料になっていた話」参照)にまわすほうが有意義に感じました。

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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。