三十三間堂すぐ近く、1624年創業の「わらじや」。店名は豊臣秀吉がこの店でわらじを脱いで休んだからだそうです(でも秀吉は1598年没では??)。京都でも屈指の老舗の飲食店で、食べログでは百名店に選出。
お座敷とテーブル席があり、前者は靴を脱がなければならないとのことだったので、テーブル席に着きました。近くのテーブルのオバチャンによると「座敷は狭いし暗いし面倒臭い。テーブルのほうが明るくてええよ」とのことです。
注文の前に抹茶と落雁が出てきます。これは珍しい仕組みですねえ。「ようこそいらっしゃい」という意味なのでしょうか。
お昼限定メニューの「うぞふすい」を注文。まずは季節のお付きだしとのことですが、うーん、とりあえず出したというだけで全然美味しくありません。居酒屋のお通しに近いニュアンスを感じました。
続いてスペシャリテの「うぞふすい」が登場。いわゆる鰻の雑炊であり、内容物は白焼き・ニンジン・ゴボウ・シイタケ・三つ葉・お餅。それらを卵でとじ、具沢山なのですが、あれ?鰻はほんの4切れしか入ってないぞ。。。
レンゲでお茶碗に取り分け頂きます。普通に美味しいのですが、今あなたが想像している味そのままであり、スーパーでパックの鰻を買って来て自宅で再現可能な味覚です。この鰻の少なさで4千円弱という価格設定は高杉です。
デザートとしてメロンも出るのですが、これが全く熟しておらずカッチカチで、イマイチを通り越して不味いです。近くのテーブルのオバチャンも「なんやこれ?つけもんみたいやな」とぼやいていました。というわけで、大変不満が残ったランチでした。ただ、当店での楽しみは食事そのものではなく、創業400年という歴史と風格のある建屋ならびにジャパンな中庭にあります。歴史的建造物ならびに庭園に入場料を支払い、オマケでちょっとした雑炊が出る程度のテンションで臨むと良いでしょう。
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