とよかつ/恵比寿

恵比寿の三大ディープ居酒屋と言えば「たつや」「縄のれん」とココ「とよかつ」。「たつや」は従業員の皆が仲良く私まで楽しくなってくるのですが、「縄のれん」は客に緊張を強いるタイプでちょっと無理。さて、当店「とよかつ」はいかがでしょうか。
店内は燃え盛るホルモンの煙と愛煙家たちの紫煙で真っ白。「黙食」を求めるステッカーが貼られているのですが、従業員含めて全員がノーマスクでワイワイやっています。この日のテーマは「安田記念は毎年なぜ荒れるか」でした。

当店の創業は1946年で、現在は二代目。店名は初代のご夫婦のお名前から取っているそうで、居酒屋界のレジェンド吉田類も常連だそうです。
諸々の衛生状態が不安だったので瓶ビールを注文。ちなみに当店の推しはホッピーで、氷も無ければ「ナカ」の注文もできない1回キリ特大サイズが売りだそう。また、国産ワインも一升瓶で用意されているようで、この手の飲食店でワインとは洒落てます。
ツマミにピリ辛コンニャク。その場で炒めてくれるのかなと勝手に期待していたのですが、冷蔵庫から作り置きを出して盛り付けるだけでした。これで350円は、串焼きが1本100円かそこらということを考えると高いなあ。
串焼きに入ります。当店は焼きとんのお店であり、「串の注文は1回のみ、お代わりNG」という独特のルールがあります。であればと全種類を1本づつ注文。これはレバーかな。全て朝びきの新鮮なブツだそうで、100円かそこらの串と考えれば品質はかなり高い。
続いてこれは何だろう。店主は無言で置いていくだけなので初心者の私には良くわかりませんでした。ところで当店の串には全てネギが挟まれているデフォルトネギマ戦略を採用しており、ネギ好きには堪らない演出です。
エンジンがかかったのか、串が5本同時に出て来ました。食べる側のペースなどまるで無視です。また、味付けは全てがタレであり、少し酸味がかった特徴的なタレであるため、肝腎のタネが何が何だか良くわかりませんでした。
名物の「まくら」。つくね、つまり挽肉の周りにニラをグルグルと巻き付け、丸焦げになるまでヤキを入れたひと品。なるほどバリっと香ばしいニラにジューシーなミンチ肉。これまでの串の中でダントツに美味しい。次回はコレだけを5本注文することにしよう。
ビールにコンニャク、串焼き8本で2,160円。まあ、こんなもんでしょうか。串焼きにつき純粋に費用対効果を考えれば割安なのですが、独特の雰囲気や衛生状態を考えれば賛否が分かれるところでしょう。同じ価格帯の串焼き屋という意味で、私は多面的な要素を判断して「鳥貴族」のほうが好きでした。

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