朝の連続テレビ小説「ちりとてちん」の舞台であり、オバマ大統領を勝手に応援していたことで有名な福井県小浜市。言わずと知れた鯖街道の出発地点であり、町中に鯖を中心とした海産物を取り扱う料理店が多い。この日は「焼き鯖ちらし」が有名な「すし政本店 (すしまさほんてん)」へ。
ツケ場に面したカウンター席にテーブルがいくつかの店内。ゲストは地元の方ばかりです。創業は1960年であり、若狭湾で獲れる新鮮な魚介類を握り続ける老舗。予約などは不要でフラっと立ち寄ることができるのですが、正午をまわった頃にはほぼ満席になりました。
スペシャリテの「焼き鯖ちらし」は2千円。関西で広く親しまれている鯖寿司は棒寿司タイプのものが殆どですが、当店は鯖の身をほぐしてちらし寿司タイプに仕上げます。シャリの上にはたっぷりの錦糸卵にシソの葉、そして焼き鯖。これは旨いですねえ。脂がのった鯖をバリっと香ばしく焼き上げ、その上にツメでしょうか甘辛いタレをまぶしています。ありそうでない逸品です。
こちらは「名物三種盛り」で2,400円。コチラは先のちらしに加え、シメサバの握りに小鯛の握り。小鯛の握りが実に綺麗な味わいで美味しい。シャリは福井県産のコシヒカリを地下水で炊きあげ、地元の米酢を合わせているそうです。
以上で合計4,400円。ふたりでシェアしたので実質2千円強と大変お値打ち。一般的な棒寿司タイプはキツキツに圧縮され温度も低いためあまり食べた気がしませんが、当店のフワっとした「焼き鯖ちらし」は唯一無二の味覚。
また、小浜は古い町並みや美しいビーチなど見どころも多く、それほど商売っ気もないのでたいへん魅力的に映りました。新幹線が延伸し京都と福井の中間駅となった際には大ブレイクするような気がします。日本には素敵な街が沢山あるなあ。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。