デュ バリー(du Barry)/池尻大橋

池尻大橋駅から三茶方面へ10分ほど歩いた場所にある「デュ バリー(du Barry)」。この界隈では大変人気のビストロであり、食べログでは百名店に選出されています。
外観・内観ともにカフェのような雰囲気でカジュアル。床材や家具に木材を多用しており温かみがあります。

谷田部靖オーナーは札幌「コートドール」銀座「レカン」などで経験を積んだ後、2010年に開業。店名はルイ15世の公妾デュ・バリー夫人からとっているのでしょうか。
酒が安く、グラスのシャンパーニュが1,200円とお値打ち。その他、この日は日本ワインを中心に1杯千円を切る価格帯で提供しており、大変良心的な価格設定です。
アミューズはマグロにフレッシュチーズにビーツ。マグロの鉄分が映えるビビッドな味わいです。
続いてホタテ貝のスモーク。酸味を中心においた味覚を上手く取りまとめています。美味しいのですが、ちょっとプレゼンテーションが寂しい。
アナゴとビーツのパイ包み焼き。アナゴの美味しさは当然として、ソースが秀逸ですね。木の芽を含んだサヴァイヨンであり、パンで拭ってコッテリ美味しい。
お魚料理はタイだったっけな。こちらも王道の調理であり間違いなく美味しいのですが、やはり盛りが小さく物寂しく感じました。
メインは追加料金で牛ランプに変更して頂きました。これがランプかと思う程フワっとした食感で美味。肉とはベクトルの異なる旨味のアサリも程よいアクセントです。
デザートはメレンゲにパッションフルーツのアイスを組み込み、セージの風味を漂わせます。セージの風味が思いのほか強烈で、意見の分かれる味覚かもしれません。
お茶菓子として小さなパフェと、、、
スイカもやってきました。5,800円のコース料理としては甘味が充実しています。
ハーブティーでフィニッシュ。ごちそうさまでした。

以上を食べ、ワインをグラスで3杯飲んでお会計は1万円強。手堅く美味しいフランス料理がこの価格で楽しめるのは大変良心的。一方で、食事の量はディナーとしてかなり控えめなので、大食漢の方は2次会前提で予定を立てたほうが良いかもしれません(我々はこのあと焼鳥屋に向かいました)。ランチは2千円程で楽しめるようなので、まずはそちらで雰囲気を掴むと良いでしょう。

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