「祇園ねぎ焼 かな」と並んで京都を代表するお好み焼き屋「吉野(よしの)」。七条は三十三間堂の裏路地(というか生活用の通路?)にあります。果たしてこれは店なのかと不安になるような場所にありますが、グーグルマップを頼れば普通に辿り着けるのでご安心を。専用の駐車場もあります。
カウンター5-6席にテーブルが数卓の小さなお店。オープンしてすぐにお邪魔したのですが、それでも半分は客が入っており、その後数分もすれば満席となりました。平日昼間にお邪魔したのですが、私と修学旅行生以外は全員がビールを楽しんでおり異次元感があります。ちなみに女将の接客姿勢につき苦言を呈するネット上の口コミも多いですが、いや、この価格帯でこの店構えの店に君たち何を期待しているのだと問いたい。
まずは「イカ焼き」を注文。なのですが、私は勝手に阪神名物のイカ焼き的なモノ(クレープみたいなやつね)を期待していたため面食らいました。字面の通りイカを焼いてキャベツと玉ねぎとモヤシと共に炒めただけのものであり、決して不味くはありませんが1,200円は高いなあ。予習は大切だとつくづく実感しました。
つづいて「ホソ玉そば入り」を注文。トッピング(?)の計算プロセスはよくわかりませんが、最終支払金額から逆算するに1,200円のようです。
いわゆる京都風お好み焼き「べた焼き」であり、クレープ状に生地をひき、その上に具材を乗せ、もう一度上から生地を回しかけ、ひっくり返して焼き上げます。
ソースは2種類あって、手元の鉄板上でセルフで塗りたくります。こちらは甘口。いわゆる一般的なお好み焼きソースでしょう。こちらは辛口。お好み焼きソースの辛口などたかが知れていると甘くみていたのですが、これが想像以上にビリビリと辛く、体中の毛穴から汗が噴き出してきました。この辛さはお好み焼きとして実に斬新。
以上2品を食べてお会計は2,400円。うーん、ちょっと高いなあ。味についても百名店ではあるものの「千房」や「ぼてぢゅう」のような所謂チェーン店のほうが上。ノーマスク・ノー消毒・ノーお手拭きというコロナ禍をものともしない営業スタイルも意見が分かれるところでしょう。
私はひとりディズニー余裕なタイプなのでそれほど気にしませんでしたが、当店はあくまで地元の常連さん向けの店であり、地方の場末のスナックほどの精神的ハードルの高さがあることを理解した上で訪れなければなりません。修学旅行生も何人かいましたが、引率のガイド(地元のボランティア?)が当店の常連なだけな気がしました。
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