牛泥棒(うしどろぼう)/白金高輪

白金は芝新宿王子線(通称「白金北里通り」)沿いにある「牛泥棒(うしどろぼう)」。北里大学のすぐそばであり、「鮨 長島」の並びです。大正時代の建物をリノベした物件であり情緒豊かな外観。ちなみに今後数年間でこの通りはジャーンと拡張されるそうです。
厨房を大きく取り囲むカウンター席が印象的で、15席近くあるかもしれません。「BARトナリ」というバーも併設されており(後述)、共用の個室も利用できるそうです。我々は二次会での利用で軽くつまむかという気持ちだったのですが、メニューに掲載された料理が驚くほど豊富で旨そう。けっきょく串5本コースなるものをする運びとなりました。
ワインは千円を切る価格設定ですが少量。日本酒も100mlで千円近くといわゆる白金価格です。一次会利用でしっかり飲み食いする場合は飲み放題付きのプランを予約すると良いかもしれません。
お通しに若竹煮。和牛とそのホルモンの串焼きがメインのお店ですが、前述の通りその他のツマミも豊富であり、お通しにも気を配っている印象を受けました。
まずはタン。いわゆる焼肉屋のタンと異なり直方体が連なるスタイルで強い食感を楽しむことができます。
ハラミもやはり噛み応えがあるカットであり、なるほどこういった肉は串で食べるという判断もアリだなと感心しました。
ホルモンも串焼きで登場。ホルモンは焼肉屋で食べる際にどれぐらい焼けば良いか/どのタイミングで食べるべきか迷うことが多いので、このようにベストな焼き加減で用意してくれるのは嬉しい。
皮付きの長芋。かなり攻めた焼き加減であり、表面はこんがりと・内部はホクホクにとした仕上がりで美味しい。
最後の1本はザブトン。言わずと知れた高級希少部位であり、量もしっかりあって、これだけのモノが2千円かそこらの5本串セットのトリを務めるとは物凄まじい企業努力です。
連れがもう少し食べたい、ということでヤングコーンを追加発注。中央でバッサリ真っ二つにカットされており断面萌え。十番のBlueの大人のとんがりコーンを思い出します。
もう少し飲もうということで2階のバーへ。1階のカジュアルな空気とは一転、お洒落オブお洒落な雰囲気です。カウンター数席にフロアのソファ席がいくつか。ゆとりのある座席配置です。葉巻吸ってるダンディがいたりして場面で煙臭いのが難点。
カクテルはミクソロジー(リキュールやフレーバーシロップを使わず、果実やハーブ、野菜を、スピリッツ(蒸留酒)などと組み合わせて作ったカクテル)が中心で、このエリアこの雰囲気で1杯2千円を切るのはリーズナブル。

1階についても、食事、とりわけ和牛の串焼きについては大変良心的な価格設定であり、酒はやや高い気配がありますが飲み放題プランにすれば問題なし。2次会への動線も考慮に入れれば非常に使い勝手の良いお店です。今度は早い時間帯から本気で飲み食いしに来よう。

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