床島(とこしま)/三軒茶屋

元祖予約の取れない焼鳥屋「床島(とこしま)」。私は5年前にお邪魔したことがあり時折味覚の記憶に酔いしれるのですが、あまりに人気がありすぎて次の予約を取るのが面倒になり、すっかりご無沙汰してしまいました(写真は公式ウェブサイトより)。
そんな中「床島は21時以降の2回転目だと予約ナシで入れることがある」との情報提供を受け、近所住みの常連にお連れ頂くことに。したらホントにスッと入れたじゃん!凄い!
日本酒が充実したお店ではありますが、今回はワインラヴァーと共にお邪魔したのでシャンパーニュを注文。これが6,600円と大変お値打ちで、都内の飲食店でボトルのシャンパーニュが6千円台で飲める店というのはかなり珍しいほうでしょう。
お通しのクオリティの高く、これが二次会だということをすっかり忘れてしまうほど、貪り着くように飲み食いに着手します。
夜も遅いのでコースではなくアラカルトで注文。こちらはお野菜の盛り合わせであり、何でも栃木県の農園から取り寄せているそうで、焼鳥屋としては最高峰の味わいのサラダと言えるでしょう。
ささみ。しっとりとレアに仕上がり議論の余地なく明白に美味しい。ちなみに当店は食鳥処理認可証を取得しており、鶏を丸ごと仕入れ店主自ら捌いての提供だそうです。
せせり。首の部分であり全てが筋肉でできているかのような激しい食感。
ねぎま。いつ見ても暴力的な外観で、モモ肉の部分が特大の唐揚げほどのサイズがあります。バリっとした皮を紐解くと溢れ出る肉汁。むしゃむしゃ美味しいよう。
手羽は皮目のバリっと感と皮と肉の境目のジューシー感を楽しみます。
ちぎも。いわゆるレバーの部分であり圧倒的魅力を感じさせる外観です。何とも官能的な味覚であり、思わず赤ワインをグラスで追加注文してしまいました。
焼鳥おまかせ6本セットのトリは「つくね」。以前お邪魔した際は棒状でフワフワな食感だったのですが、今回は団子状態でガシガシと肉の歯ざわりを感じさせるスタイルです。全くもって期待を裏切らない美味しさでした。

いやあ、相変わらず美味しかった。私は焼鳥につき突出したマニアというわけではなく多くを語ることはできないのですが、その経験値の浅さを無力化するほど図抜けた魅力のある焼鳥屋です。目黒「鳥しき」にせよ、人気焼鳥屋の2回転目大作戦はかなり使えるのだ。

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三茶は店主の思い入れの強い哲学のあるお店があっていいですね。ちなみに三軒茶屋は「さんげんちゃや」ではなく「さんげんぢゃや」と読むのが正解です。これ豆な。

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