目黒通りと山手通りの交差点近く、「目黒寄生虫館」のお向かいあたりにオープンしたハンバーガー屋「JOINT(ジョイント)」。芸能人御用達のタコ焼き屋「頑固蛸 目黒本店」の並びです。
店内は濃いグレー一色で、スポーツジムやクラブハウスのような印象。ローテーブルを囲むソファ席にテーブルがいくつか。カウンター席もありましたが、この日はキャッシャーとしての役割を果たしていました。ワンオペの店であり、現金をジャラジャラ触った手でそのままバンズやレタスを掴んで調理を進めていたのは時節柄気になるところです。店名を冠した看板メニューの「JOINTバーガー」が着盆。しかし、おや?チーズが無い。どうやらSNSで見かける頭からチーズをぶっかけたブツは、追加トッピングを駆使したスペシャル・エディションだそうで、デフォルトではチーズ無しのようです。
バンズにパティにアボカド、トマト、オニオン、レタスという陣容。レタスやトマトがフレッシュであり、また、アボカドの熟れ具合も丁度良く美味。他方、バンズは山パン調のニュアンスで、パティについてもチェーン店のそれを少しサイズアップしたテイストであり印象に乏しい。ソースについては青っぽい風味があるハーブを用いており、ハンバーガー業界としては面白い試みかもしれません。
ポテトが自動的に付随し、くし切りタイプでかなり攻めた揚げっぷり。スパイシーな調味で程よくジャンクで後を引く味覚です。
以上、「JOINTバーガー」が1,460円。うーん、ちょっと高いなあ。味については「不味くは無い」程度であり、六本木「ALDEBARAN(アルデバラン)」や芝公園「マンチズ バーガー シャック」と同じ価格帯なのかと思うと、色々と考えることが多いディナーでした。
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目黒は焼鳥やトンカツ、カレーにラーメンと生活に密着した飲食店が多く、そのいずれのレベルも高い。地味ですが豊かな食生活が約束されている街です。
- サエキ飯店 ←食堂系中華の最高峰。
- レストランユニック(restaurant unique) ←ジビエが自慢。
- クロデグルメ(Clos Des Gourmets) ←1万円でお釣りが来るミラクルなフランス料理店
- 立飲ビストロシン サンテ(SHIN Sante) ←普段使いの最高峰。
- リナシメント(RINASCIMENTO) ←前菜の盛合せ。ぐわー!なんだこりゃ!
- 和創作 太(わそうさく た) ←これをお買い得と言わずして何と呼べば良いのでしょうか。
- 鳥しき ←焼鳥界のレジェンド。
- LAND(ランド) ←目黒のカレーはコチラでキマリ。
- 薬膳スープカレーシャナイア(Shania) ←でもスープカレーならこっち。
- 支那ソバ かづ屋 ←下手な中華料理屋に行くよりも余程上質。ワンタンメンはマスト。
- 鶏そば きび ←まるで上質な水炊き屋のような味わい。
- とんき ←80年の歴史は伊達じゃない。
- タイ料理 みもっと ←ここはガチでやばたにえん。
市や区など狭い範囲で深い情報を紹介する街ラブ本シリーズ。2015年の『目黒本』発売から約4年の年月を経て、最新版が登場!本誌は目黒に住んでいる人や働いている人に向けて、DEEPな目線で街を紹介するガイドブックです。