オーベルジュ・ドゥ・オオイシ(AUBERGE de OOISHI、ディナー)/高松市(香川)

香川では一番のフレンチとして名高い「オーベルジュ・ドゥ・オオイシ(AUBERGE de OOISHI)」。1998年にレストランとしてオープンし、2005年にオーベルジュへとパワーアップしました。場所は高松の中心地から車で15分ほどの場所、屋島エリアです。
オーベルジュではありますがビジターの利用もOK。部屋数は5室のみなので、もしかするとゲストの半分近くはビジターかもしれません(写真は一休公式ウェブサイトより)。マダムのサービスがファンキーで楽しい。
ワインはフランス産が中心。ボトルで1万円前後のものが多く、都心やリゾートホテルで飲むことを考えれば良心的な価格設定です。
前菜に鹿のパテ。近所に北海道から移住してきたハンターがいるそうで、上物が獲れた際にはレストランに連絡が来るそうです。野趣あふれる味わいでパンチのあるアミューズです。  
フォアグラのソテーとトウモロコシのクリーム煮。クセのないフォアグラをグググと火を入れ旨味と脂を凝縮させます。トウモロコシの甘味もフォアのコクに負けておらず、存在感のあるひと皿でした。
特大の岩ガキ。牡蠣に火を入れ冷たいジュレと共に2温度帯で楽しみます。香草がたっぷりと用いられており爽やかな味わい。
マナガツオは軽く火を入れ野菜のマリネと共にサッパリとした味わい。白ワインが良く合います。
地物のハモ。ブイヤベース風の旨味の強いスープと共に頂きます。東京では中々お目にかかれない食材であり嬉しい限り。
メインに鹿が再登板。キレイな味わいで、冒頭のパテとはまた方向性の異なる味覚でした。
デザートの前にはチーズも出て来る本格派。地方都市でここまでしっかりとフランス料理をやり切るのも珍しい。
デザートにつき、昔はワゴンからお好きなものをお好きなだけスタイルだったそうですが、現在は小鉢に取り分けスタイルに変わったそうです。コロナ憎し。

以上のコースが13,200円で、ワインに水、サービス料を含めてひとりあたり3万円といったところ。高松のレストランとしてはかなりの支払い金額ですが、先述のワインと同じく都心やリゾートホテルで同クラスの料理をものを楽しむことを考えればお値打ち。真っ白な内装や窓外のグリーンが映えるので、いきなり泊まるのも良いですが、まずは5,500円~のランチから試してみるのが良いかもしれません。

食べログ グルメブログランキング


関連記事
「好きな料理のジャンルは?」と問われると、すぐさまフレンチと答えます。フレンチにも色々ありますが、私の好きな方向性は下記の通り。あなたがこれらの店が好きであれば、当ブログはあなたの店探しの一助となるでしょう。
日本フレンチ界の巨匠、井上シェフの哲学書。日本でのフレンチの歴史やフランスでの修行の大変さなど興味深いエピソードがたくさん。登場する料理に係る表現も秀逸。ヨダレが出てきます。フランス料理を愛する方、必読の書。