EBISU FRY BAR (エビスフライバル)/恵比寿

恵比寿駅から東へ徒歩7-8分の「EBISU FRY BAR (エビスフライバル)」。本格的な日本蕎麦を機械打ちでカジュアルに提供するという面白い試みのお店。十番「ジャパ ソバ ハナコ(JAPA SOBA HANAKO)」の姉妹店であり、健康に良くグルテンフリーな蕎麦の啓蒙を行う「ティ・アンド・ジー」グループの経営です。
店内はスタイリッシュなラーメン屋といった風情であり、厨房に面したカウンター席にテーブル席がいくつか。全体では20席強といったところでしょう。ランチは一律1,100円であり、全員がPayPayで支払っていました。私の知る限り世界で最もQRコード決済が浸透しているお店です。
ちょっと攻めて限定の「カツのせラージャンぶっかけ蕎麦 温玉のせ」を注文。ライスはサービスで付いてきます。
何とも形容し難い激しい蕎麦です。1,100円の蕎麦としてはかなり立派なカツがトッピングされており、韓国調の甘辛い風味が後を引く美味しさです。これはビールが欲しくなる。
話題の機械打ち日本蕎麦ですが、普通に美味しい、いやかなり美味しいです。香りもコシも感じられ、安定した品質が感じられます。「日本蕎麦ってどうしてあんなにも高価で横柄なんだろう、言うほど美味しいかね?」という価値観の私にとっては丁度良い、親しみ易いポジションです。
ツユが主張の激しい味覚であり、それだけで蕎麦を食べ切ってしまいました。後はオマケのライスとカツ、レタスに温玉でセルフで丼をクリエイトすることができ、ひと注文で2度美味しい、なんともお得なランチです。
大満足のランチでした。ニューウェーブ系の蕎麦「港屋」を、さらにフレーバー豊かにしたような芸風であり、全種類試してみたい欲にも駆られます。ごはんモノセットもあり、次回は「天むす」を選んでみよう。夜は〆の蕎麦が食べ放題というコースもあり、気楽な飲み会に活用するのも良いかもしれません。旧態依然とした日本そば業界に一石を投じる、静かな革命者とも言えるお店でした。

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