広尾駅すぐの商店街入り口に開業した「EAT PLAY WORKS」。インスタグラマーを始めとするインフルエンサーたちが事務所を構えるシェアオフィスとして人気であり、1-2階がレストランフロア、3-4階が会員制ラウンジ、5-6階がオフィスという構造です。ちなみに私の知人は「フォロワー数が少ない」という理由でハブられ、すぐに引き払っていました。
閑話休題。その「EAT PLAY WORKS」の1-2階にあるフードコート「THE RESTAURANT」に広尾の人気イタリアン「メログラーノ(Melograno)」が姉妹店「Taratatà(タラタタ)」を出店しました。パスタハウスという位置付けで、予約ナシでもフラっと立ち寄れる雰囲気のお店です。
お昼は「盛り合わせランチプレート」が提供されます。「メログラーノ(Melograno)」の味を1,500円で提供するとは中々に気合の入った価格戦略です。
なのですが、提供速度が妙に遅い。写真のタイムスタンプを確認したところ、特に混んでいるわけではないのに注文から提供まで22分も時間を要しています。夜に飲みに来る分には構いませんが、ランチタイムが限られたリーマンには厳しい世界かもしれません。
「盛り合わせランチプレート」が着丼。え!?これだけ?ちょっと全然思っていたのと違いました。まるでアメリカの大学の学食のような盛り付けであり、料理に対する愛情があまり感じられません。
パスタはオイルベースで春キャベツとアンチョビを。一般的なイタリアンレストランのランチの味がしました。
パスタはオイルベースで春キャベツとアンチョビを。一般的なイタリアンレストランのランチの味がしました。
豚スネ肉のブレゼ。恐らく味は悪くないのでしょうが、どうやったって一口サイズなので食べた気がしません。夜にメインディッシュでドーンと食べればまた違うのかな。
「おまかせDELI3種」とのことですが、どこをどう区切って3種なのだろう。ライスコロッケは美味しいのですが、オイルたっぷりのパスタとキンキンに冷えた野菜に挟まれ、油まみれ、かつ、ぬるくなってしまい、何だか可哀そうでした。
「名店のセカンドラインが集結!」のような触れ込みで期待に胸を膨らませてお邪魔したのですが、大きな忘れ物をしたかのような食後感です。何より量が少なく、昼からハシゴしようかと真剣に悩んだほどです。ディナーにアラカルト注文してワインでも飲めばまた印象は変わるのかなあ。
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広尾は初デートに良い街です。謎にハイセンスな雰囲気と下町的な親しみやすさが同居する。飲食店も都内トップクラスの名店が比較的リーズナブルな価格設定に落ち着いています。
- TAIAN TOKYO(タイアン トウキョウ) ←この迫力はやはりフランス料理でないと到達できない。
- ア・ニュ Shohei Shimono ←フレンチをベースとした旨いもの屋。
- Alternative (オルタナティヴ) ←おもろくておいしい料理。
- レストラン アラジン ←記憶がハッキリと残る料理。
- レストランひらまつ ←何度も何度も訪れているのに美味しい。
- マルゴット エ バッチャーレ(Margotto e Baciare) ←あれだけのトリュフ料理とキャビアを食べてこの価格というのはリーズナブル。
- おでこ(au deco) ←フランス料理を食べ込んだ仲間たちでどうぞ。
- コントワール ミサゴ(Comptoir Missago) ←とにかく融通のきく旨いもの屋。
- ヨシダ ハウス(YOSHIDA HOUSE) ←日常に寄り添う究極の普通。
- ポンテ デル ピアット (PONTE DEL PIATTO) ←抜群に旨くてそんなに高くない。
- リストランテ ペガソ(PEGASO) ←接待や綺麗なデートにうってつけ。
- ラ トラットリアッチャ(La Trattoriaccia) ←令和のビスボッチャ。
「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。