新栄のいかがわしい街中にある「蘭州拉麺 李 新栄店(らんしゅうらーめん りー)」。東京では徐々に市民権を得つつあり、1杯3千円を超える店まで出現しました。ちなみに当店は名古屋初の蘭州拉麺専門店である栄4丁目「蘭州拉麺 李」の2号店にあたります。
時空を超えてワープしたのかと不安になるほどの本場感。私を除いて客も店員も全員が中国人であり(中国語で会話してたからたぶんそう)、完全に私がマイノリティーです。店員の誰もが日本語を解さないというすごい環境ですが、日本語メニューは存在し、指を差しながら異文化コミュニケーション。池袋や新宿あたりのガチ中華感に似たものがあります。
「蘭州ラーメン」着丼。880円です。人生で3度目の蘭州ラーメンですが、赤くて辛い油のタレは無く、透き通ったスープが印象的。
やはり麺が抜群に美味しいですね。大将が注文を受けてからビュンビュンと麺を打ち始め大迫力。麺の種類は細麺・普通・平打ち麺の3種から選ぶことができ、私は平打ち麺をチョイスしたのですが、麺の太さと厚さに揺らぎがあり食感にグラデーションが生まれ飽きさせません。
肉は牛肉で、あんまし美味しくないですね。ただ、蘭州ラーメンの肉はどこで食べても似たり寄ったりの味なので、そもそもこういうものなのかもしれません。
ベースのスープは優しい調味で雑炊のような味覚なのですが、途中から自家製ラー油(?)を放り込み、徐々にスパイシー化を進めます。鮮やかな辛味というわけではないのですが、じんわりと汗が浮き出てき、気づかないうちに汗みずくになっていました。
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ベースのスープは優しい調味で雑炊のような味覚なのですが、途中から自家製ラー油(?)を放り込み、徐々にスパイシー化を進めます。鮮やかな辛味というわけではないのですが、じんわりと汗が浮き出てき、気づかないうちに汗みずくになっていました。
いやあ、美味しかった。大満足。もちろん広尾「ザムザムの泉」などに比べればスープなどに違いはあるでしょうが、なんせあちらは1杯3千円を超える店なので、同じステージで語るべきではないでしょう。まるで海外旅行に来たような感覚を含めて楽しいお店でした。
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