壱岐には大した宿泊施設が無いのですが(失礼)、その中でダントツでミシュランに評価されたのが「壱岐リトリート 海里村上」。周囲は小さな温泉街であり、飲食店があっても夜からの営業が殆どなので、滞在中はいきおいランチも当館で摂ることになります。
絶景かな絶景かな。遮るものは何もなく湯元湾を望み、これが九州の海かと驚きを禁じ得ません。なのですが、サービス面については東京の人間からするとリズムが違うというか何というか、シンコペーションを感じるセッションでした。まずはサラダ。壱岐は意外にも平野が広く農業が盛んであり、野菜が逞しい味わいのものが多いと聞きます。このサラダの野菜の全てが壱岐産かどうかは存じ上げませんが、いずれもフレッシュで美味しかった。
こちらはカボチャのスープ。濃密で美味しいのですが、レトルトのカボチャのスープとレベルが違うかと問われれば何とも言えません。
メインは「壱岐牛ハンバーグ」。やはり壱岐と言えば壱岐牛とウニで、それらはディナーにも供されるとのことだったので、少しひねってハンバーグに。なるほど肉の味が濃く、ややこしい味付けなどせずとも肉そのものとして美味しい気がします。
ライスも美味しい。先に述べた通り壱岐は平野が広く米どころでもあり、こちらは壱岐米とのことでした。連れは「壱岐味鶏の親子丼」を注文。ひと口頂きましたが、おおー、これは美味しいですねえ。筋肉質なモモ肉に濃密な卵の風味。初めて聞くブランドの鶏肉ですが、メジャーデビューすれば東京の焼鳥屋と取り合いになりかねないクオリティです。
お椀はただの味噌汁ではなく、お魚のアラも入っており、豊かな漁場のお土地柄といったところでしょう。
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お椀はただの味噌汁ではなく、お魚のアラも入っており、豊かな漁場のお土地柄といったところでしょう。
「壱岐牛ハンバーグ」は2,750円で、「壱岐味鶏の親子丼」は2,200円。うーん、ちょっと高いなあ。もちろんきちんとしたリゾートホテルでランチを摂ればそれなりの金額を請求されるのは仕方ありませんが、昨日のランチが究極のアナゴ尽くしで値段は至ってカジュアルだったので、色々思うところがありました。
それでも「壱岐味鶏」という食材については発見だったので、それだけでも儲けものと納得するようにしましょう。
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「東京最高のレストラン」を毎年買い、ピーンと来たお店は片っ端から行くようにしています。このシリーズはプロの食べ手が実名で執筆しているのが良いですね。写真などチャラついたものは一切ナシ。彼らの経験を根拠として、本音で激論を交わしています。真面目にレストラン選びをしたい方にオススメ。